前々回のつづき。
旧学習院初等科正堂の隣の駐車場を出て正面の道を右折し、「房総の古墳を歩く」の 案内図(冊子版のみに掲載)を見ながら、上福田岩屋(かみふくだいわや)古墳を目指す。
一旦台地を降りて坂田ヶ池に出て、そのまま道なりに進む。集落を過ぎ、十字路を越えてすぐ、道路わきに看板があった。
少しの間、道路に停めさせていただき、葵の花が咲く小道を歩いていく。
50mくらいで墳丘が見えてきた。
右にはいったところに案内柱が見える。
すると、ぽっかりと口を開けた石室がある。 以下は案内柱標記の転載。
上福田岩屋古墳は、一辺約32m、高さ6mの方墳です。築造年代は7世紀後半代と推定され、埋葬施設は、横長の石室(主軸2m、奥壁幅2.7m、壁高2.65m)の中央にミチがついているT字形をしています。
貝化石を切って、しっかりと組み上げている。
真っ暗な中を懐中電灯で照らし、小動物等がいないのを確認して中にはいる。
入口は、しゃがまないと頭を打つが、中は2mくらいの高さがある。
しゃがんではいって、90度右の上を写した上部。
綺麗に組み上げているが案内板の通りT字形、つまり「妻入り(切り妻造りの屋根の建物の短辺側、上部で屋根が形作る線が三角になる面に入口がある)」ではなく「平入り(同、長辺に入口がある。ex伊勢神宮)」になっている珍しい形。
中は、しんと静まり返っているが、空気はカラッとしていて、薮蚊もいなかった。
外の世界との明暗の差が激しい。
こちらでは禁止表示もなく、墳丘に上がらせていただいた。
太陽が気持ちよい。
墳丘からの眺め。結構高さがある。
反対側の眺め。
正面下から見た墳丘。墳頂の中ほどが少し窪んでいた。
「房総の古墳を歩く」には、近くに「上福田13号墳」(成田安食バイパスのバス停「八生大橋」の北側山林の中の方墳で石室が保存)が紹介されているが、子供が限界になったので帰途についた。
埼群古墳館さんのサイトに写真紹介がある。
http://sgkohun.world.coocan.jp/archive/index.php/narita_khuku13/