原美術館は、東京ガスや日本航空の会長、営団地下鉄総裁を歴任した実業家の原邦造の旧宅。上野の東博本館や銀座和光本館を手掛けた渡辺仁の設計で、1938年竣工の建物(Wikipediaより)
毎週水曜日は20時まで開館(入館は19:30まで)とのことなので、会社の帰りに行ってみた。
美術館のサイトでは品川駅からの案内ルートになっているが、地図上では大崎からの方が近いように見える。大崎駅東口から目黒川を渡ると、御殿山の舌状大地の端にぶつかり、そこを上ると閑静な住宅街。ミャンマー、モーリタニア、セルビアなどの大使館があり、クローズドな感じの邸宅が並ぶその中に、オープンな雰囲気の原美術館がある。
現在の企画展は2014年6月29日まで。
玄関からすでにアミューズメントパークのようになっていた(内部も企画展については写真撮影OK)
「冒険への扉ーオオカミの口」
作家の二コラ ビュフは1978年パリ生まれで東京在住の方。
パンフによれば「欧州古典と和製RPGの世界観に類似性を見出し」「壮麗で軽やかな作品」を生み出している。
冒険の旅で身に着ける甲冑は「宇宙刑事ギャバン」の影響を受けているそうだ。
「ヒーローの甲冑/スーパーポリフィーロ」
入口から順番に部屋を見ていくことが、冒険の追体験になる。ゲームの部屋もあって面白い。ゲームで体を動かした次に部屋には、癒しの茶室まで用意されている。
「瞑想の部屋ーカプセル」 内部の天井。
最後の部屋の、アニメと古典が融合したようなドローイングが荘厳だった。
「愛の勝利ーキューピッドの凱旋」
二コラ ビュフ氏は、さまざまな個人・団体の協力を得ながら、協働して作品に仕上げている。プロデューサーのような方なのかと思いきや、最後の部屋の「手書き」に圧倒された。
明かりのついた入口。圧倒的に女性客が多かった。
帰りは品川駅まで歩いた。
三菱の開東閣の西側の細道を北に向かい、日立金属和彊館沿いの細道をどんづまりまで行くと、急に開けて品川のビル群の展望地になる(実際には金網がある)
振り返ると一直線の細道。
ここから先は、踊り場がたくさんある階段を降りる。すると、ちょうど駅側に渡る信号がある。