石人山古墳を見た後は、いったん南へ、1km程にある欠塚(かげつか)古墳へ向かいました。
看板が目立つ駐車場あり。
そこから見上げた墳丘。
石敷きで美しく整備された園路を上がります。
国史跡の雰囲気ですが、市指定史跡。
八女古墳群 欠塚(かげつか)古墳 (筑後市指定史跡))
平成4年12月14日指定
この欠塚古墳は八女古墳群に属する全長約45mの前方後円墳で、5世紀末(古墳時代後期)につくられたものです。内部主体は竪穴系横口式石室で、北西方向に開口しています。
八女古墳群には、石人山古墳から時代がくだるにつれて東へ展開する大型の前方後円墳があります。それとは別に点在する中~小型の前方後円墳の群があり、当古墳はこのうちのひとつと考えられます。
岩戸山古墳のような筑紫君磐井一族の首長家の墓ではなく、分家方の墓というわけです。
平成元年度に行われた発掘調査では、前方部と後円部の間のくびれ部に「造り出し」が確認されました。石室からは装身具・よろい の一部が、周溝内からは円筒型・朝顔型・家型の埴輪や土器などが出土しました。
平成3年3月 筑後市教育委員会
実測図部分。
朝顔形円筒埴輪や蓋形埴輪が出ています。
墳頂への階段も石敷・石貼り。
石段から、南方向を。
広い墳頂です。
ここからも、多良山系の経ヶ岳が望めました。
見下ろす前方部はちょっと短め。
筑後市のサイトによれば「平成の調査によって、後円部に比べ前方部が短いという特徴をもった前方後円墳であることが明らかになり、家の屋根よりも高かったという地元の人の話から、小型ながら上に伸びた古墳だったのではないかと考えられています」とのこと。
墳頂には石室石材。
そしてこちらが「竪穴系横穴式石室」
水を抜いた露天風呂のようですね。
しゃがんで奥壁を。
奥壁を背にして。築造時も降りて入る構造だったのでしょうかね。
そこから左。
同じく右を。
北西側に降りて全体をパノラマで。
この段になっているところが「造り出し」なのでしょうか。
グーグルアースで。
北側から後円部を。
その真後ろに、石仏が集まった覆い屋がありました。
2024年11月下旬訪問