前回の報国寺の山門前の道を谷戸の奥へ200mほど進んだところに、旧華頂宮邸(かちょうのみやてい)があった。
門前の説明板。月・火以外は庭園が公開されていて年に2回建物公開もあるが、次回は10月の5・6日。
旧華頂宮邸
旧華頂宮邸は、昭和4年(1929)に華頂博信侯爵邸として建てられたもので、県内にある戦前の洋風住宅建築としては鎌倉文学館とともに最大規模の建築物です。
外観はハーフティンバーと呼ばれる西洋の民家調で、極めて整然かつ古典的な意匠となています。建築物の内部は、玄関ホールの小ヴォールドと呼ばれる珍しい天井や洋室にあるマントルピースなどが魅力的な空間を演出しています。フランス式庭園では、バラやアジサイなど四季折々の花や緑を楽しむことができます。
建設年:昭和4年 設計者不詳 施工者不詳 後略
入ると中央に築山があるロータリー。
回り込んでいくと、背の高い洋館が姿を現す。
骨組みの柱や梁を外に見せるハーフティンバー様式。
昭和4年(1929)竣工なので、築90年。
車寄せではないが、軒をストレートに前に出した玄関。
軽やかな意匠の玄関扉。
脇壁の装飾ガラス。
側面の壁を見ながら、庭に面した正面側へ回る。
フランス式庭園が見えてきた。
公園の端から建物を振り返る。
窓が付いた屋根裏を含むと木造3階になる堂々とした建物。 神奈川県内の戦前の洋風住宅としては旧前田侯爵別邸(現・鎌倉文学館)に次ぐ規模になるそうだ。
フランス式庭園の先、青紅葉の後ろには旧松崎邸和館(茶室・無為庵と薬医門:移築)がある。
旧華頂宮邸の建物公開に合わせて見学できるようだ。
振り返っての華頂宮邸。
テラスのベンチが空いたので行ってみる。
ベンチからの眺め。
開いていた窓から室内の様子。大理石製の大きなマントルピースがある。
柵の外から見た建物。
10月の公開時に再訪したい。