大日古墳を見た後は東に4㎞ほど移動して、 毛利博物館を訪ねた。
駐車場から200mほど歩くと堂々とした表門。
敷地は広いが三方をゴルフ場に囲まれており、表門前まではクラブハウスへのルートになっているので、結構頻繁に車が通っていた。
門の先は静かな歩道。右側はモミジの並木。
表門から200mほど緩く上った先に、本邸建物と庭園があった。
博物館(本邸)は入場料700円。庭園とセットで1000円。
日差しがまだ強かったので、博物館のみとした。
大きな車寄せのある玄関。
玄関側から。
車寄せの天井も豪華。
玄関廊下にあった説明板。 築造時期は江戸期ではなく、明治に入って公爵となった毛利家のために旧藩士・井上馨がこの地での建設を決め、日清・日露戦争で着工が遅れたものの大正5年(1916)に竣工した。
毛利邸は、明治維新後、旧長洲藩主毛利家の本居にふさわしいところとして、維新の元勲井上薫公の奔走によりこの地が選定され建築されたものである。
建築及び庭園は、明治・大正時代の技術の粋を集め、自然の美に人工の妙をつくりた壮大華麗なもので、明治25年に着工、大正5年7月に完成したものである。
平成8年3月29日:国指定名勝
指定敷地面積:約84,000㎡
建物面積:約4,000㎡
部屋数:60部屋
建材:総桧造り(柾目)…木曽産
屋久杉(神代杉)…屋久島産
欅…台湾産
その右側には応接間。ここが唯一の洋間になる。
左に曲がると長い長い畳廊下。
部屋数は60も!
仮に平均10畳として畳600枚。保存整備も大変。
2階和室からの眺め。庭園の向こうに防府市街が。
ちなみに、ここから真南に45㎞で国東半島に至る。
北側の窓からは瓦屋根尽くし。
グーグルアースで。
雁行形に建物が連続し、中庭に緑が配される。結果として、どの部屋も自然の風通しが気持ちのいい空間となっていた。
博物館室内は撮影禁止。中程度の広さの展示室が2つあるが、所蔵点数は毛利家に伝来した2万点で、そこには重要文化財「毛利家文書」などの貴重な古文書1万点余りが含まれている。
その他、甲冑・刀剣・武具・馬具・衣裳・調度・茶道具・漆器・陶磁器・金工品などの美術工芸品や絵画などが約3千点、また「日本国王之印」「通信符」をはじめとする大内氏ゆかりの対外貿易資料、「討幕の密勅」など明治維新関連の歴史資料もある。
雪舟の「四季山水図」(国宝)もここが所蔵。この日はレプリカが展示されていた。