キトラ古墳壁画を見に行った。5月18日まで開催。
下記は東博HPより。
奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の極彩色壁画を、特別公開します。「四神(しじん)」のうち白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)・朱雀(すざく)、「十二支」のうち、獣の頭に人の体を持つ子(ね)・丑(うし)を展示します。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1646
実物の持つインパクトは大きい。石室の壁から「ダイヤモンドワイヤー・ソー」で剥がしたA3くらいの大きさの薄い石板を、ガラスケース越しに見る。
直径14mに満たない円墳から、このような細密で力のある壁画が出てくるとは。
石室天井に描かれた「円形正座」のレプリカも展示されていた。丸点の金箔で表した277の星々、それらを結んだ北斗七星やオリオン座などの星座群や、朱色の黄道などが精密に表現されている。東アジア最古の天文図になる。
星を見上げた地点は北緯38,9度とわかるので、高句麗があてはまると考えられるそうだ。
また、出口付近に高松塚古墳のレプリカも展示されていた。両古墳は国営飛鳥歴史公園内にあるが、徒歩2、30分の距離にあるようだ。ただしキトラ古墳周辺地区は現在整備中で完成は2016年予定。
http://www.asuka-park.go.jp/map/asuka_map14.pdf
面白かったのは、表慶館での「飛鳥 キトラ2016」の展示。タブレット端末をつかって2種類の展示を行っている。(この時は、大変すいていた)
ひとつは、キトラ古墳の石室内に自分がはいったかのように感じられる映像。上下左右、壁画がどの位置にかかれていたかを実感できる。
もうひとつは、バーチャル石舞台。前にニュースで見て、体験したいと思っていたソフト。スマートグラスではなくタブレット端末だったが、端末をかざす方向の通りに画面が変わるので面白い。現地で裸の石組みに盛土をしてみたり、石室の作る過程を感じ取ったりすることは、遺産の理解にとても役に立つと思う。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/02/18/135435
本館での行列は外に。混雑状況は下記のツイッターで確認できる。
手前は大きく成長したユリノキ。明治8、9年頃渡来した30粒の種子から育てた苗木の1つを明治14年この地に植えたそうで、130年ほどで、この大きさになった。
ユリノキは踊る埴輪とともに、東博のキャラクターにもなっている(そのままユリノキちゃん)
八千代市のユリノキは大胆カットになっていたが、成長力が旺盛なので街路樹としてはそうするしかなかったのだろう。