墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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稲毛浅間神社 稲毛公園 千葉県千葉市稲毛区稲毛

前回のつづき。

旧神谷伝兵衛稲毛別荘から千葉街道に沿って北東に240mに稲毛浅間神社の参道がある。

 

鳥居は千葉街道を隔てた向かい側にも立つ。

かつて上記の鳥居は海中に立っていた。明治中期にジョルジュ・ビゴーが描いた海岸の様子が千葉県立美術館のコレクションにある。

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緩やかな坂道を上っていくと神門前に出た。

 

 そこから振り返ったところ。

 

神門をくぐって更に階段を上がって振り返った眺め。

 

広い境内。

 

崖側に飛び出すような神楽殿。

 

そばにあった説明板。 

千葉県指定無形民俗文化財 浅間神社の神楽
所在地:千葉市稲毛区稲毛1-15-10
指定日:昭和37年5月1日
社伝によれば、浅間神社は大同3年(808)富士山本宮浅間大社より分霊し奉祀したとのことです。
この神楽は、永正元年(1504)九州方面から来た当時の神主大越内蔵之助が村人に伝授したのが始まりといわれ、昔から旧家の長男に伝承されて来ました。現在1月1日、7月15日、11月23日に神楽殿で演じられています。
神楽は神を招く巫女舞を始め、天の岩戸開きの舞、猿田彦の舞等日本神話に題材を取り、神を送るお囃子の舞に終わる十二座が奉納されています。無言で黙劇風の筋はこび、全て仮面を用いて能舞台を模した神楽殿で舞われることなど、いわゆる江戸神楽の影響を受けています。
平成9年3月 千葉市教育委員会

 

北側の参道を降りたところ。

 

稲毛浅間神社には多くの末社があるが、北側斜面下には池に囲まれた厳島神社もあった。

 

境内の東側は稲毛公園になる。

 

起伏のある松林は歩いていて気持ちがよかった。ここは明治から変わっていない?

 

かつてはこの近くに海気館という”別荘旅館”があった。

 

このあと訪ねた稲毛民間航空記念館にあったパネル写真。

中央に点線で囲まれているのが神谷伝兵衛別荘、右上が浅間神社で、その間に海気館が写っている。現在の国道14号は海岸に沿って通っていることがわかる。

 

稲毛の地はかつて文人たちに愛されていた。

千葉市の公式サイト・文人に愛された別荘地「稲毛」に詳しい。

稲毛の海岸は、明治21年(1888)千葉県初の海水浴場となり、同年「稲毛海気療養所」が建ち、それが後に別荘風旅館「海気館」として宴会や行楽などにも用いられるようになる。

海気館には島崎藤村、徳田秋声、森鴎外らも滞在し、海気館自体が林芙美子の「追憶」や田山花袋の「弟」、里見弴の「おせっかい」、中戸川吉二の「北村十吉」、河東碧梧桐「三千里」などにも登場するとのこと。

 

往時の様子は、こちらの銅版画(明治中期)で見ることができる。

デジタルミュージアム『日本博覧図』〜海水浴場加納屋支店海気館

 

文豪たちも散歩した小路(?)

この日はカラスに追い立てられてしまった。