墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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霊符殿古墳 群馬県藤岡市藤岡

前回の諏訪神社から300mほど北北東にある天龍寺境内にも、横穴式石室が開口する古墳が残っている。

 

霊符殿(れいふでん)古墳。

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径33m、高さ5.9mの円墳と記された解説板。

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霊符殿古墳
所在地:藤岡市藤岡461-8
所有者:天竜寺
この古墳は径33m、高さ5.9mの大きさで、墳頂に霊符殿がまつられている。墳丘の西側は周溝の名残を留める窪地になっている。石室は南に開口する横穴式両袖型石室で、羨道、玄室からなり、楣石が設置されている。大きさは全長9.02m、玄室長4.97mである。
石室の石積み方に特徴があり、珪岩質の転石を中心に細長い棒状の片岩をまわりに配した模様積みになっている。古くから石室が開口していたため副葬品は不明であるが、古墳時代終わり頃の6世紀後半以降に造られたものと考えられる。
藤岡市教育委員会

 

南に向く開口部。 

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施錠されているので柵越しに。

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羨道側壁は模様積み。

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逆サイド。

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奥壁も模様積みでありましたが、フラッシュ届かせておらず。

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額田大玉さんのサイトでは、玄室内で撮られた見事な模様積みを堪能できます。

霊符殿古墳

 

がたごと音がすると思うと、すぐ横を八高線が通っていきました。 

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車窓から見えるように(?)線路際に立つ標柱。

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墳丘をかすめるように、というか墳丘を削って線路が敷かれたとのことでした。 

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墳頂の社殿に参拝。

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社殿正面側の石段。

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線路の方向。この先に前方部が続いていた可能性もあるようです。

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諏訪古墳・諏訪神社北古墳 群馬県藤岡市藤岡字東裏

諏訪古墳・諏訪北古墳は藤岡市街の中心部を通る十石街道沿いの諏訪神社境内に残っている。

 

広々とした境内。前方後円墳の墳丘に社殿が鎮座。

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拝殿前から振り返ったところ。鳥居の向こう側が十石街道。

前方部先端側になる。

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後円部の北東側にある池。周濠の名残のようで、後円部のカーブに沿うような形をしている。

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社殿の後ろ、後円部端にある末社。

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その先の後円部先端側。左から回り込んできている池が写っている。

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末社の前から。中央あたりがくびれ部、右に前方部が続く。すぐ右側に社殿がある。

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前方部の側面を見ながら、くびれ部の石段を下りる。

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降りたところからパノラマで。鳥居の後ろが後円部で、左後方へ前方部が続く。

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上記の背面方向にある、末社の八坂神社。この基壇も元は円墳(藤岡地区14号墳)であると、同行していたぺんさんに伺った。

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鳥居をくぐった先に諏訪古墳の説明板と、開口部が。

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諏訪古墳
所在地:藤岡市藤岡495
所有者:諏訪神社
古墳は、全長57m、後円部径37m、高さ4mの前方後円墳で、墳頂部に諏訪神社社殿が建てられている。
明治39年、柴田常恵氏により発掘調査が行われ、西南に開口する両袖型横穴式石室が確認された。石室は全長5.9mの切石積みで、玄室の奥に棺座を区画する間仕切り石、玄室入口には二石の框石が設置されている。石室内からは、人骨、銀環、単鳳環頭大刀・直刀・刀子・衝角付冑・挂甲小札・鉄鏃・弓弭(ゆはず)金具・須恵器・馬具などが出土している。また、後円部北側から東側の墳丘にかけて埴輪(円筒・朝顔・靫・鞆・人物)が出土している。石室の構造や出土品から6世紀後半に造られたと推定される。
藤岡市教育委員会

 

施錠された柵越しに石室を撮影。台形状に側壁が傾斜する。

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羨道の側壁は途中から切石積みになる。

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奥壁は大きな一枚岩。

以前は社務所にお願いすれば入室させていただけたが、現状は諸事情で不可となっている。

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後円部の周囲を巡る。

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その先が池。

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池の北東に、もうひとつの墳丘(諏訪神社北古墳:円墳・径25m)があり、横穴式石室が開口していた。

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こちらも柵越しに。平滑は奥壁が見えた。

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墳頂に文化財の碑が立ち、その解説もあるが、古墳の解説は無かった。

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参考にさせていただいたぺんさんのサイトに、石室内で撮られた写真が掲載されています。

諏訪神社古墳【群馬県藤岡市】 - ぺんの古墳探訪記

諏訪神社北古墳【群馬県藤岡市】 - ぺんの古墳探訪記

藤岡地区14号墳-藤岡市265号墳【群馬県藤岡市】 - ぺんの古墳探訪記