墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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睡足軒の森 埼玉県新座市野火止

平林寺へ行った際、総門の近く、道路を挟んだ向かいにある睡足軒(すいそくけん)も訪ねた。

 

 

門前の説明板。

新座市睡足軒の森
「睡足軒の森」は、国指定天然記念物平林寺境内林の一部であり、9379㎡を有する緑豊かな景勝の地です。
このあたりは江戸時代に、上野国高崎藩松平右京大夫家が飛び地として野火止・北野・菅沢・西堀・大和田の五か村を支配していたとき、高崎藩の「野火止陣屋」がおかれていたところで、現在も「陣屋」という地名が残っています。
近代になって、「日本の電力王」の異名を持ち、実業界で活躍する一方で、茶道にも造詣の深かった昭和の大茶人・松永安左ヱ門(耳庵)氏の所有地となりました。
松永氏は、横浜三渓園で有名な原富太郎(三渓)氏の世話により、昭和13年に飛騨高山付近の田舎家をこの地に移築しました。
その後、昭和47年に屋敷地が菩提寺である平林寺に譲られました。
このたび平林寺のご厚意により、睡足軒とその敷地が新座市に無償貸与され、ここに文化遺産として広く公開することとしたものです。
平成14年11月1日 新座市・新座市教育委員会

 

入って右手に向かうと、「電力の鬼」と呼ばれた松永安左ヱ門が晩年を過ごした古民家がある。

この日はイベントが催されていて、木造平屋建、鉄板葺(茅葺き屋根にトタン掛け)の外観のみ拝見。

 

外観を、といっても色とりどりの樹木に覆われていて建物の様子はよくわからなかった。

 

新座市のサイトによれば内部は、梁間一杯のイロリノマの東西に2室ずつが配置され、木太い軸部構成や、チョウナ梁の架構、両妻への股柱の採用などに、飛騨地方の民家の特色が表れているとのこと。

http://www.city.niiza.lg.jp/site/suisokuken-no-mori/suisokukentourokuyukei.html

 

建物右手の奥は行き止まりだったが、そこから南側庭の紅葉が眺められた。

 

北側には武蔵野的風景があった。

 

敷地には「紅葉亭」という座禅堂があった。このときは高校生が作成したポスターが展示されていた。

 

大茶人・松永安左ヱ門は、ここに親しい友人を招き「田舎家の茶」を楽しんだとのこと。