墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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「内藤礼 明るい地上には あなたの姿が見える」展 @水戸芸術館

内藤礼(1961~)の個展を見に、水戸へ行った。

 

水戸芸術館(磯崎新設計)のタワーは水戸のランドマークの地位を確立している。

 

3年前に登ったときの眺めはこちら。

 

 昨年は藤森照信展を見にきた。

 

今回は現代美術家・彫刻家の内藤礼の”過去最大規模の個展”との謳い文句に惹かれて。

 

”彫刻”的な作品は、今回も5cmほどの木彫人物。

 

4年前に目黒の個展でも目にした”小さな人”

 

複数の部屋を一つの空間のように使い、小さな人や鏡、細すぎて見えないほどの糸や長細い水平器、うっすらと色がついた白いキャンバス、溢れそうなほど水が入った小さなガラス瓶などがポツンポツンと置かれた展示となっていた。

人工的な光は一切使われず、曇りガラスの天井や壁の小さな窓からの自然光のみで鑑賞する。

大きな展示室は天井も広くて明るいが細長い廊下は薄暗い。

が、最も明るい部屋では、高い天井から吊られた2本の非常に細い糸が作品で、それは目を凝らさないと見えてこない。

作品群の鑑賞が空気や光の”密度”を感じられる仕掛けとなっているようでとても面白かった。

 

こちらのサイトで詳細に紹介されている。

https://casabrutus.com/art/82579

 

10月8日まで。一般900円。

https://www.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=501

 

「日本文化の淵源を求めて 考古学陳列室から國學院大學博物館まで」展 @國學院大學博物館

9月9日で終了した展覧会だが、会期終了間際に訪ねた。

企画展では、先人の汗と努力の結晶のような資料や写真を目にすることができた。博物館に寄贈されたお宝の数々も写真撮影可で展示されていた。

 

奈良県桜井市のホケノ山古墳出土と伝えれる「画文帯同向式神獣鏡」(3世紀)は、重要美術品の指定を受けている。

現地には2016年に訪ねた。 

 

 埼玉県熊谷市・野原古墳出土の武人埴輪(6世紀)も重要美術品。

 

籠手や兜も丁寧に表現されている。

 

こちらは”新収蔵品”の人物埴輪・盛装男子(6世紀後半 )

 

180cm近くの背丈の人物埴輪。千葉県山武郡の古墳に樹立されていた可能性が高いそうだ。

 

帽子やヒゲも独特だが、パンタロンのような裾も特徴的。

芝山はにわ博物館へ行くと、林立する人物埴輪を間近で見られる(撮影は不可) 

(ちなみに千葉県山武郡芝山町では11月第二日曜に「はにわ祭り」が催される。 1982年から毎年続いていて今年は11月11日)

 

千葉県市原市の姉ヶ崎二子塚古墳出土の石枕は重要文化財。

 

形も模様も美しかった。

古墳探訪を始めたばかりの時に訪ねた墳丘で、かなり懐かしい。


常設展で数多くの考古資料、祭祀展示を目にすることができる。入館無料。