墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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白馬三山縦走:白馬鑓温泉小屋~猿倉 2017年8月

前回のつづき。

翌朝8月6日の朝、小屋前のテラスからの眺め。右下に露天風呂があるが標高は2100mになる。 

http://www.hakuba-sanso.co.jp/yarionsen/ 

 

午前6時に下山開始。10分ほど歩くと”小雪渓”に至る。

 

アイゼンを装着して慎重に歩いたが、雪面が硬くなかなか怖かった。滑ったら下まで行ってしまうので生還は難しい。

 

渡りきって振り返ったところ。一旦アイゼンを外したが、この後にも雪渓は3ヶ所ほどあって再度のつけはずしがあった。

 

麓の方向の雲が切れてきた。

 

ズームすると家並みも見えた。

 

途中の湿地にフキノトウ。

 

「小日向のコル」までは谷を回りこむように鑓沢、崩沢、落石沢、杓子沢と、狭くて傾いた細道や雪渓を渡り歩く。

 

慎重にしながらも足早に通過。

 

左上の雪渓の下部に白馬鑓温泉小屋が小さく写っている。そこから斜面を横切るように歩いてきた。

 

杓子沢の遠望。中央やや下に登山道が見える。

 

その少し左をズームすると、通過中のパーティの姿があった。

 

「小日向のコル」の少し手前で、八方スキー場とリフトが見えた。

 

高山植物の多い登山道だったが、終盤になって愛でる余裕が生れた。 

こちらはオオバギボウシ。

 

きれいなピンクはシモツケソウ。

 

最後はブナ林の中を。

 

行きに通った林道に出たのは10:40。

 

林道を10分ほど下って猿倉に到着。5時間弱の歩きだった。

 

予約していたタクシーに分乗して八方駐車場へ。

 

地元の温泉で汗を流して松本へ。駅前のそば店で無事を祝してから帰途についた。

 

「あずさ」の車中、小淵沢付近で虹が見えた。

よく見ると、虹の左下は山裾の手前側に続いていた。

白馬三山縦走:白馬山荘~杓子岳~白馬鑓ヶ岳~白馬鑓温泉小屋 2017年8月

前回の続きの8月5日の朝。

白馬岳山頂でご来光を見て白馬山荘に戻った後、午前7時半に白馬山荘を出発した。

 

周りを見渡せる稜線の道は夢気分。自然と笑みがこぼれる。

 

ストックで指す方向には旭岳。中腹の巻き道を進むパーティが見えた。

 

こちらは前を行くパーティと剱岳。

 

左手眼下には、白馬頂上小屋のテント場。

 

左が白馬鑓ヶ岳。北側になだらかな斜面の窪みに多くの雪が残る。

 

パノラマで。

(スマホの方は「画面の向き」のロックをはずし横位置も試して見て下さい) 

 

振り返っての白馬岳。

 

斜面には多くの高山植物が咲いていた。 オレンジはコオニユリ。

 

イブキジャコウソウ。

 

杓子岳とそこへのルート。

 

左手・東側は、ガスが上がってきた。

 

ズームすると大雪渓を登ってくる人々が確認できた。

 

白馬岳(左)もガスに隠れそう。 実際この後すぐに見えなくなった。

 

杓子岳への最後の登り。

 

まっ平で広大な斜面。

 

東側は垂直に近い崖になっている。

 

杓子岳頂上には9時に到着。

標柱はロープの外側の立入禁止区域に立つ。その先はオーバーハングのように切り立った崖。

 

すぐ近くにもうひとつ、少しだけ低いピークがある。奥の白馬岳は雲に隠れた。

 

雲海の先をズーム。八ヶ岳にも雲が湧いていた。右端は富士山。

 

西側から天頂部に不思議な形の雲があった。

 

異なる筆で描いたよう。

 

天頂部から東側にかけて。右を向いた魔女と馬と虎のようでは・・・

「魔女」の鼻のあたりには彩雲が写っている。

 

そこを飛行機が通過すると、飛行機雲が背後の雲にまっすぐな影を引いていた。

 

雲を鑑賞後、すぐに出発。振り返っての杓子岳山頂。

 

さきほどの標柱が非常に危うい(脆そうな)場所に立っていることがわかる。

 

次に目指すは白馬鑓ヶ岳。

 

小さなピークを乗り越えて、最後の登りへ。

 

白馬鑓ヶ岳山頂、2903mには9時過ぎに到着。

 

振り返ると杓子岳山頂も雲の中。

 

唐松岳や五龍岳、鹿島槍が岳が見えるであろう方角も雲の中となっていた。

昨年薬師岳に登った際には山頂から白馬鑓ヶ岳が望めたのだが…(白馬岳は立山の蔭)

薬師岳までは直線距離で35kmほどになる。

 

30分ほど休んで、南の稜線を下る。

 

しばらく下って振り返ったところ。

 

このあたりでコマクサに出会えた。

 

白馬鑓温泉への分岐の手前あたり。

 

西側は大きなすり鉢状の地形。

 

振り返るとどっしりとした白馬鑓ヶ岳。

 

分岐から東に降りていくと雪渓もあった。急に緊張を要する道になる。

 

その先には一面チングルマの花畑が。

 

同じチングルマが登山道の逆サイドでは綿毛になっていた。

 

ゼルダの祠のような岩。

 

見上げると流れ落ちてきそうな雪渓。

 

鎖場を降りて振り返ったところ。ここは高低差5mほど。

普通に見える登山道にも、滑りやすい蛇紋岩があるので注意を要する。

 

白馬鑓温泉小屋が見えたときは、ほっとした。

 

13時半過ぎに到着。大休止を除くと5時間半のコースタイム。

なんとここには露天風呂がある。荷物を部屋に置いて直行。

 

3度目の入浴時に撮った写真。緊張していた身体も心も解けていった。

つづく。