前回のつづき。
清水柳北古墳の探訪後は、地図上では近くに位置していた「クレマチスの丘」へ行ってみた。
直線距離は2km強だが、その間には愛鷹山の尾根と深い谷があり、上ったり下りたりジグザグに進んで倍ぐらいの道のりで辿り着いた。普通にクレマチスの丘へ行く場合は三島駅から1時間おきに出ている無料シャトルバスが便利。
http://www.clematis-no-oka.co.jp/access/index.html
クレマチスの丘は愛鷹山の中腹の広い敷地に、美術館や文学館、庭園、レストランが点在する複合施設。
スルガ銀行の三代頭取・岡野喜一郎のコレクションを元にしたベルナール・ビュフェ美術館と井上靖記念館が1973年に開館、2002年に現代イタリア彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの美術館が、2009年にIZU PHOTO MUSEUMが加わっている。
http://clematis-no-oka.co.jp/about/index.html
開館時間は季節で異なり入場料は施設毎で異なる。11月・12月は16:30終了、水曜日休館。レストランは4店舗。
https://www.clematis-no-oka.co.jp/guide/index.html
着いたのが15時近かったので、2つの美術館だけを見た。
IZU PHOTO MUSEUMでは「澤田教一・故郷と戦場」展が開催されていて非常に興味深かった(12/25まで)
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/217700371.html
建物の設計は杉本博司。公式サイトでは石組みを造る際に古墳を想起したことについても触れられている。
http://www.izuphoto-museum.jp/architecture/index.html
入口脇の一本。
その奥が「ヴァンジ庭園美術館」の入口。
緩やかな斜面の地形に、彫刻が配された庭園と美術館の建物が納まっている。
入口から下っていった先の広場。ここが美術館建物の屋上にもなっている。
屋上に置かれたヴァンジ作品。
ジュリアーノ・ヴァンジは、1931年フィレンツェ近郊に生まれてフィレンツェで美術を学び、1959年から3年間をブラジルに渡るもののイタリアに戻り、戦後イタリア具象彫刻を牽引してきた彫刻家。
https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/about/vangi/
屋外では人間を等身大で現した作品が多く、どれも強い存在感があった。
館内展示のヴァンジ作品はさまざまなサイズがあって面白かったがそちらは撮影不可。
屋上から見た庭園の芝生広場。
上記の芝生庭園の左端に立っていた人。
その人を別の作品越しに(というかこれはセットかも)
手入れの行き届いたきれいな芝生。もうじき緑ではなくなるか。
庭園から見た美術館建物。
蓮池の中央に座る女性彫刻。
丘の上の群像。間近で見ると迫力がある。
芝生の斜面のところどころに小さなシクラメンが植えられていた。
館内から見た庭園。 館内でも何ヶ所かは撮影可の場所があった。
このときは企画展「日高理恵子 空と樹と」も開催されていた(11月末で終了)
レストランの壁面に咲いていたのはクレマチス?
「ツル性植物の女王」と呼ばれるクレマチスには600 種を超える品種があり、多くは春・夏・秋3回花が咲いて5~10年もつとのこと。
http://www.clematisgarden.jp/collection.html
長泉町で生産するクレマチスの苗木は、なんと全国の60%になる。
開花期は多様だが、一番の見ごろは5月・6月になるそう。その頃また来てみたい。
チケットセンターの前には草間彌生作品もあった。