仙丈ヶ岳山頂(3033m)から15分ほど下った標高2900m地点に仙丈小屋がある。
周囲にガスがかかった真っ白の世界を降りていくと、ヌッと小屋が出現した。
雨は小止みになってきたので小屋前のベンチで昼食をとった。あたたかいスープとハム&チーズパンで生き返った。
小屋のすぐ裏が、藪沢カールの巨大な「スリバチ」で、正面奥が仙丈ケ岳。
手前に左右に延びる土手状の地形は「モレーン(氷河による堆積物)」で、1~2万年前に形成されたそうだ。
http://iida-museum.org/user/nature/pics/senjo.htm#■藪沢カールとモレーン
しばらくすると雲の下に遠望が開けてきた。小屋の主人は、この時期はすぐガスがかかるので山頂の展望は早朝でないと難しいと言っていた。
上の写真の左側のズーム。伊那谷が見える。
コーヒーも飲んで温まったところで下山開始。
雷が鳴らない内に、と歩みを速めていると雲が上がって山が見えてきた。
馬の背コースを歩きながら、仙丈ケ岳・仙丈小屋を振り返ったところ(中央の上)
顔を出した甲斐駒ケ岳。
甲斐駒の左にはギザギザの鋸岳が連なる。
上の写真のアップ。奥には八ヶ岳の山並みも見えた。
さすが花の百名山だけあって様々な高山植物を見ることができた(が、一部しか撮る余裕がなかった)
下記、花の名前が正しいかは自信がありません。あしからず。
コイワカガミ
チングルマ
ハクサンイチゲ
ナナカマド
ハイマツの赤い花or実
チシマギキョウ
ハクサンチドリ
シナノキンバイ
ミヤマキンポウゲ
馬の背コースの方が花が多かった印象。
16時過ぎに無事テント場に戻った。登り約4時間、下り約3時間で、計7時間。
日が傾き始める中、みなで夕食の準備。
メインはKさんレシピの「ハム角切りとピーマンのザク切りを炒めてチーズを加え、ピザソースをあえた一品」の絶品。
オイルサーディンにプチトマトとチーズを入れて缶ごとあぶったつまみや、炊き込みごはんも。お酒はビールと甲州ワイン、焼酎三岳とバーボン。翌日早いのでほどほどにしながら。8時台に就寝。
しばらく小雨が続いていたので、周囲はテントの中で夕食のようだった。
色とりどりのテントがきれいだった。
夜12時過ぎにトイレでテントの外に出たら周囲は灯りが消えて真っ暗だったが、上を見上げると本当に降ってきそうな満天の星だった。天の川がまさに川のように輝いていた。
デジカメでも撮れそうだったが、まだ扱いに慣れておらず、残念ながら写せなかった。
つづく