「古墳時代像を再考する」 広瀬和雄著

歴史学と考古学とが交錯する古墳時代。 その時代への視点で、今2つの問題点がある、と理解した。 1つは、研究者の思考の枠組みが「発展史観」から出られないこと。 日本書記に記載される律令制度へ「進化」していく道筋に囚われていること。 もう1つは、発掘・保存活動が「自治体考古学」に留まっていること。 郷土の枠…