前回のつづきの、大悲山(だいひさん)薬師堂。

平安時代前期に彫られた石仏です。

薬師堂石仏
間口約15m、高さ約5.5mの岩窟の奥壁に、高さ約2~3mの厚肉彫および薄肉彫で表現された如来形坐像と菩薩形立像、僧形立像計8躯が配されている。僧形立像の足元には化仏坐像2躯が並列し、正面の最も大きい如来坐像の左右には飛天も表現されている。極めて量感に富んだ造形であり、平安時代前期の造立と考えられる。
(中略)
令和7年3月 南相馬市教育委員会
石窟を保護する大きな覆い屋。


中に入ってガラス越しに拝観。

正面に3体並ぶ如来坐像。

いただいたパンフレットから、その並び。

向かって一番左の菩薩立像。

その右隣の線刻は、寄進者の女性のようです。

その右の如来坐像。胸のあたりに彩色も。光背の線刻もしっかりと。

台座の蓮弁も残っています。

中央の”如来像”。どれも尊顔が削られているのは廃仏毀釈の影響のようです。


その右隣の如来像。

衣文の部分にも色が残っています。

その右の菩薩立像。

その右には、線刻彩色の頭部が。

一番右、手前側にカーブした壁面の如来坐像。

国内では他に類例がなく、中国の龍門の石窟寺院の様式に近いそうです。
石仏といえば大分県の臼杵が思い起こされましたが、それとは異なる大陸の雰囲気が感じられました(行ったことはないですが…)
公共交通機関を利用する場合は常磐線の桃内駅から徒歩26分。
とてつもないものを見せていただけました。
写真集はこちらです(新品は売り切れ)
2025年8月上旬訪問