前回の物見塚古墳から南東に500m程には塚原上村(わでむら)古墳があります。
畑から集落になる境あたりの道沿いに墳丘があります。
説明板で”難読墳名”と知りました。
史跡 塚原上村(わでむら)古墳
所在地:南アルプス市塚原272番地
昭和49年1月29日町指定
形式:横穴式円墳
年代:古墳時代後期(7世紀頃)
規模:直径 東西9.50m、南北8.90m、高さ2.30m
束は東南に傾斜した地形にあり封土はやや取りそられている。石室は西方山地に産する凝灰角礫岩、玢岩(ひんがん)等の巨石をもって築造され、羨道部はすでに破壊され現存する部分はわずか30㎝位である。
玄室部は奥行4.5m、幅は入口1.55m、中間1.67m、奥壁1.58m、高さは中間奥壁とも1.65mである。遺物は相当古い年代に乱掘されまったく不明である。この塚は矢崎陽家宅地裏にあり「大西のおかま」といわれている。
平成元年3月 南アルプス市教育委員会
墳丘の南側に回り込むと開口部が。
羨道がほとんど無くなっているものの、玄室の見事な石積みを間近で見られます。
奥壁を背にして。
墳丘を斜面上(北)側から。
西側には櫛形山が望めます。
下記の南アルプス市のサイトによれば、『甲斐国志』には塚原に15ヶ所ほどの塚があったと伝えられており、それが「塚原」の地名由来と記されているそうです。