前回の上之東古墳からは、すぐ先の物見塚古墳へ。
舗装はされているものの、落ち葉の積もった荒れ気味の道を下っていくと道路脇に墳丘がありました。一台停められるスペースもあり。
その説明板。全長46mの前方後円墳です。
物見塚古墳
山梨県指定文化財(史跡)
指定:昭和63年11月16日
この古墳は、釜無川以西では唯一の前方後円墳で、甲府盆地を一望する櫛形町下之瀬上の山941他の丘陵先端に築かれています。
昭和56年の町教育委員会による発掘調査の結果、規模は
全長46m
前方部長16m、同幅14m
後円部径30m、同高4.2m
で、葺石も確認されました。内部主体は粘土槨とも考えられ、鉄剣や玉類が副葬されていました。また以前には、珠文鏡(じゅもんきょう)と呼ばれる銅鏡も出土しています。これらから、古式な様相を持つ古墳で5世紀初頭には築かれたと考えられます。
物見塚古墳は、この時代には中道地区の勢力に対抗する政治的勢力がこの地域に出現したことを物語るもので、その勢力が畿内の政権とも何等かの関係を持ったことも示しており、甲府盆地の古代史を考える上でもきわめて重要な古墳です。
平成2年7月
山梨県教育委員会 南アルプス市教育委員会
ここにも、地元の小学生による解説が掲示されていました。
癒されました。
こちらは教育委員会による別の看板。
土嚢で保護された後円部斜面。
斜面下側に続く小径から墳丘裾を一回りできます。くびれ部のあたりから後円部を。
前方部の左裾から。
前方部に上がって後円部を。
後円部墳頂の様子。
後円部からの眺望は、樹林で今一つ。
後円部端から振り返った前方部。
前方部右裾から。
右側のくびれ部あたり。
見上げた鞍部。
後円部の右側の切れ落ちた斜面になっていました。
後円部先端(左)は、尾根を削り出しているような感じでした。
後円部の裾を回ります。
元の説明板の場所へ。
甲府盆地が見渡せました。