前回のつづきの出水麓武家屋敷街。
武家屋敷群について
江戸時代、薩摩藩は鶴丸城を本城として、領内各地に外城(とじょう)と呼ばれる行政区画を設け統治にあたっていました。
また、外城における統治の中心地を麓(ふもと)と呼びました。
当時の出水外城の麓は平良川左岸の「向江」と現在重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)になっている「高屋敷」の両武家地、そして間に挟まれた町人地(本町・中町・紺屋町)からなっていました。
出水市出水麓伝統的建造物群保存地区は、市のほぼ中央に位置し、約400年前から30年程の歳月をかけて城山から米ノ津川に続く起伏の多い丘を整地し、道路を掘り、川石で石垣を築いて造られたと伝えられています。
現在でも、建設当時から改変されることの少なかった街路、その両側に築かれた石垣や生垣、庭の木々が武家門や垣間見える武家屋敷とあいまって、落ち着いた街路景観を醸し出しています。
歩いていて迷いたくなる心地良さがありました。
武家屋敷のひとつ、税所邸。室内で弓の稽古ができるよう(弓がつかえないよう)、天井が高くなっている部分がありました。
清々しい諏訪神社。
「麓」エリアから、街へ降りる坂道。
振り返った坂道。
丘の端にある八坂神社。
高さ2.6mの「日本一のお地蔵さん」があります。
ここからは、長島の山々が望めました。
斜面途中、標高に沿ってながれる用水路で。
味のある街並み。
出水公会堂は昭和13年の築。
惹かれて入った焼き物の店。
車で数分の出水酒造も見学しました。
試飲は、車の免許を持たない妻だけでしたが。