墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

松本家住宅 宮城県加美郡加美町南小路

大宮古墳群から東に戻る道すがら、「重要文化財 松本家住宅」の看板が出ていたので立ち寄りました。

 

大宮神社(薬萊神社里宮)の鳥居前から1.5㎞ほど東。

 

土壁の家です。

 

南東側から。

 

国指定重要文化財「松本家住宅」概要
指定年月日:昭和46年12月28日
修復完成年月日:昭和52年12月31日
松本家住宅は、もと仙台藩重臣奥山家の家老職、松本氏が代々居住した家である。奥山家が宝暦7年(1757)黒川郡吉岡より小野田に転封された時、この住宅はすでに建っていたと伝えられる。
形式手法を仙台藩領内の他の侍屋敷を比べると、建築年代は18世紀を下ることはなく、宝暦以前としても多くはさかのぼらないと推定されている。
建物は主屋と土間からなり、屋根は寄棟造萱葺きで主屋と土間に連続してかかるが、軸部構造は半間をへだてて別になっている。
主屋には、上屋・下屋の別があり土間にはその区別がない。柱はかなり多く主屋では原則として部屋境一間毎、壁は半間毎に立ち、外壁は主屋の三面が土の真壁、主屋の下手と土間が土の大壁である。柱の仕上げは主屋納戸と土間が釿(ちょうな)その他は鉋(かんな)が使われている。
この住宅は、宮城県中部から北部にかけて分布する主屋と土間を分けた民家の一つで、侍屋敷としても全国的にかなり古い違例とされている。
平成15年11月1日 加美町教育委員会

 

南面に小さな縁側。

 

そこから室内を。


土間から見た畳敷き。

 

さきほどの開口部から南の庭を。

 

北側には開口部が多くあって、予想外に明るい室内でした。

 

奥のお座敷。開口部が北側です。


お座敷から振り返った主室、土間側。

 

主室を広角で。

 

窓のない部屋も。

 

左が南面、正面が西面です。

 

土間の様子。

 

天然素材の美。

 

大宮神社から松本家住宅へ向かう道すがら、目に留まった標柱。

照井太郎塚
源義経の臣照井太郎は、平泉藤原氏が源頼朝に攻略された際、各所に転戦したが後破れて当地に至り死亡したとの説あり。

 

道路からちょっと入った所に「塚」がありました。