前回の若狭国分寺から北西500mほどに、福井県立若狭歴史資料館があります。
広い展示室に入ると、まずは縄文時代の大きな丸木舟。
鳥浜貝塚からの出土品。
こちらは弥生中期後葉の組合式の箱形木棺。小浜市の府中石田遺跡の方形周溝墓(墳丘長軸12.6m×短軸9.2m)の第二埋葬施設で、全長265㎝・最大幅71㎝・内法長170㎝、スギ材とのこと。
府中石田遺跡は前期弥生文化の東端にあたるそうです。
竪穴式住居や方形周溝墓がならぶ、弥生時代のムラの様子。
そしてこちらが古墳時代のコーナー。
これまで見てきた古墳が年表上に。
展示されていたのは、今回は訪ねきれなかった獅子塚古墳(三方郡美浜町)の出土品(複製)でした。
西塚古墳の出土品(複製)も。
後ろの航空写真で、北川に沿って築かれた古墳の位置関係がよくわかりました。
若狭は塩の一大生産地でもあって、都人の食を支える地・御食国となっていったとのこと。
このほか貴重な仏像(撮影不可)や、鯖街道のジオラマ、そして祭りや漁など資料など数多くの興味深い展示がありました。
なお、上中古墳群など若狭の古墳については、若狭町歴史文化館が充実していますが、そちらは写真撮影が個人利用に限られています。