県史跡の玉島古墳は潮見神社の1㎞ほど南東の丘陵裾・平地の端に立地。
県道脇に広い駐車場があり見学しやすい古墳です。
斜面の段々が目立ちます。
その説明板。5世紀末頃に築かれた佐賀県で最大級の円墳とのこと。
佐賀県史跡 玉島古墳
玉島古墳は武雄盆地の平野にあり、自然の地形利用して造られた円墳です。南北方向約48m、東西方向約42m、高さ約9mで、県下でも最大級の円墳です。横から見ると段がついています。
この古墳の中央には石で造られた石室と、非常に短い羨道が造られて、横方向から入ることが出来るようになっています。石室は竪穴系横口石室と呼ばれ、竪穴式石室から横穴式石室に移行する時期に造られたものです。
石室からは副葬品として仿製変形文鏡・碧玉製管玉・ガラス製小玉・鉄刀・鉄鉾・鉄鏃・鉄刀子・鉄鉇・短甲片などが出土しております。墳丘からは、埴輪片が出土しています。玉島古墳が造られたのは、石室の形状と出土した副葬品から5世紀末頃と考えられ杵島山周辺でも有力な首長の墓であったと考えられます。
また、床面から40㎝のところから壺や坏といった土器や鎌倉時代から室町時代にかけての輸入貨幣も出土しています。のちの時代にこの古墳に埋葬された人もいるようです。
平成2年3月30日指定 武雄市教育委員会
今回の墳行で初めて、そして何度も目にした「竪穴系横口石室」
出土品をしっかり載せています。
墳頂の金網が気になります。
足早になります。
金網の内側には天井を失った石室が露出。
玄門とその奥の玄室。真上から見たら羽子板のような形状です。
玄門側の手前斜面は少し土が崩れていて、石が見えていました。
奥壁背後に回って墳頂全体を。
墳丘から北側に広がる平野。
上記の左の山(標高151m)をズームして。
中腹に潮見神社(上宮)・潮見古墳があるのですが…
そこから左、六角川の上流側の西方向。山を大きく削った石材現場あり。
南側。屋根が立派な家が何軒も。
南東方向。
東方向の杵島山(きしまやま)の山塊。
その向こうが佐賀平野で、このあと山越えをしました(車で)
上記の写真にある農道から振り返った玉島古墳。