前回の大草岩船古墳から来た道を戻り、今度は安部谷(あべだに)横穴群へ向かいました。
少し登って谷筋へ下りますが、このルートも次から次に蜘蛛の巣。
谷筋だったのか落ち着きが無かったせいなのか、このあたりで撮った写真の半数はぶれてました…
標柱はしっかりと。現地で国指定史跡であったと知りました。
その解説板。
国指定史跡 安部谷古墳(横穴墓群)
横穴墓は古墳時代に九州の福岡・熊本方面から本州に伝播した墓制で、岩盤に横から穴を掘り込んで、奥の部屋に人を埋葬するものです。
出雲地方では6世紀後半から7世紀半ばにかけて一般的に横穴墓を造っていますが、その中でもこの安部谷横穴墓群は特に整った形態をとることで知られています。
遺体を葬る部屋(玄室)は天井が家の屋根のように加工されており、「死者の家」を意識して造られたことが窺えます。
島根県教育委員会
ファサード(?)のタイプはさまざま。
右は妻入り風。
金庫のように幾重にも掘り込まれています。当初は「蓋(扉?)」もあったのでしょう。
そのひとつへ。
壁・天井がまるで切石で組まれたように、境目に横線・縦線が入っていました。
奥壁を背にして。
横穴墓群からは急斜面を降ります。
谷の底から見上げた、横穴墓の前のテラス。
そこから道を下って意宇川(いうがわ)沿いに出て西に向かい、標柱のある場所に出て振り返ったところ(前回エントリの再掲載)
この背面側に駐車場があり、本来はここから右周りか左周りかで大草古墳群を周遊するのが正しいルートのようでした。
意宇川を渡って東方向。右の丘に大草古墳群があります。