墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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ドンチャ山古墳・正楽寺山古墳 大阪府堺市北区百舌鳥陵南町

ニサンザイ古墳の南側と西側を見た後は、すぐ南西の陵南中央公園内に残る2基の古墳へ。

 

2基とも公園の林の中に。

そのひとつが、ドンチャ山古墳。

 

墳名の由来は書いていなかった。

ドンチャ山古墳
国史跡 2014年3月18日指定
史跡名称 百舌鳥古墳群
時代:6世紀前半
古墳の形:円墳
古墳の規模:墳丘径26m・高さ3m
ドンチャ山古墳は、百舌鳥古墳群の南東部にあたる、美濃川北岸の台地辺縁部に築かれた円墳です。近接する平井塚古墳、正楽寺古墳、文山古墳とともに小規模なまとまりをなしています。
墳丘は大きく削られていることから、一見して古墳とはわかりにくいのですが、発掘調査では、濠と考えられる浅い窪みと、地表面を掘り返して積み直すことにより断面が鱗状に見える天地返しと呼ばれる特徴的な墳丘の盛土工法が確認されています。しかし、埋葬施設や埴輪列、葺石は確認されていません。
埴輪を持たないことから、この古墳は大型の前方後円墳が築造されなくなった6世紀前半以降に造られたと考えられています。
堺市 2019年3月

 

ドンチャ山古墳の墳丘。

 

墳頂の様子。東の道路側を向いてます。

 

西側を見ると、別の古墳の説明板が。

 

それが正楽寺山(しょうらくじやま)古墳。

百舌鳥古墳群の築造に関わった技術者集団の長が埋葬されている可能性があるそうです。

正楽寺(しょうらくじ)古墳
国史跡 2014年3月18日指定
史跡名称 百舌鳥古墳群
時代:6世紀前半
古墳の形:円墳
古墳の規模:墳丘径16m・高さ2m
正楽寺古墳は、百舌鳥古墳群の南東部にある小さな円墳です。
一見公園内の築山のようにも見えますが、発掘調査では墳丘が2段に築かれていること、周囲には幅3.4m以上の溝が廻ることが確認されています。埴輪列や葺石は見つかっていません。
この古墳は、平井塚古墳、ドンチャ山古墳、文山古墳とともに、美濃川北岸に並んで築かれており、対岸には、百舌鳥古墳群の築造に関わった技術者集団の集落跡と考えられる土師遺跡があります。集落からよく見えたであろうこれらの古墳は、土師遺跡を拠点に活躍した技術者集団の長が埋葬されている可能性があります。
堺市 2019年3月

 

少し先に墳丘が。

 

高さは現状1mくらいでしょうか。

 

周溝も、段築もあった古墳です。

 

墳丘のすぐ南側は、林が途切れて広場。

 

正楽寺山古墳から、ドンチャ山古墳を。

 

改めてマップを見ると、すぐ東の公園内に舞台塚古墳があったことを、今確認しました…