墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

ケゴヤ古墳 兵庫県豊岡市城崎町上山

円山川河口から川沿いを南へ、城崎温泉を通り抜けた先にあるケゴヤ古墳へ。

県道3号(円山川リバーサイドライン)の西に並行する旧道沿いに入口がありました。

文字のかすれた標柱があります。

 

振り返ったところには、樋門とその記念碑が。

 

すぐ脇に、単線の山陰本線。線路と沿うように県道。

 

下流(北)側、城崎温泉の方向。

 

標柱から登るとすぐに開口部が見えました。

 

土嚢が前後2列に積まれています。防御陣地の雰囲気。

 

開口部脇の説明板。

県指定文化財 ケゴヤ古墳
指定年月日:平成3年3月30日
所有者・管理者:城崎町
ケゴヤ古墳は、円山川に張り出した尾根の先端部、標高18mの位置にある。
築造時期は6世紀後半~7世紀初頭頃で、築造後に追葬や再利用が行われている。
古墳の規模は、墳丘山側に馬蹄形の溝が確認されているところから、墳丘は直径15~16m前後、高さ約3mの円墳とみられている。石室は横穴式石室で閉塞石から玄室奥壁までの全長は8.3mであることが確認されている。
出土品は、須恵器、土師器、鉄鏃、銀貼りの耳環、ガラス小玉、碧玉製管玉などのほか米粒状の土製品が数多く出土している。
平成4年11月 兵庫県教育委員会

 

前列の土嚢を越えてから内部をフラッシュで。

 

二列目の土嚢越えは戻るのに難儀しそうだったの日和りました。

 

下記のサイトによれば、昭和59年(1984)から調査があり、残されていた石室全長は8.22m(羨道:1.87m、玄室:6.35m)、石室から二枚貝が入った須恵器が出土し、死者へささげた食事として注目されるとのこと。

ケゴヤ古墳 | 但馬再発見、但馬検定公式サイト「ザ・たじま」但馬事典

 

開口部を横から。前列土嚢の下にも岩があります。

 

開口部の右側は崖で、柵の先に山陰本線が見えていました。

 

ケゴヤ古墳の900mほど南には家形石棺のある石室が残る二見谷古墳群(県指定)があったことに後で気づきました…

最寄り駅は玄武洞駅。円山川の対岸には、ブラタモリでも取り上げた玄武洞があります。

次回は電車で訪ねたいと思います。(城崎温泉へも)