墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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ヨゴレババ古墳群 兵庫県豊岡市竹野町田久日

前回の、才ノ神古墳から1.5㎞東にピンが立つのは「ヨゴレババ古墳群」

古墳の名前には時々不思議なものも見かけますが、ここはトップグループに入るのでは。(正式名称だとしても、SNSに書いていいものか迷うレベル…)

 

県道17号・但馬漁火ラインの展望台駐車場に停めますが、直接降りる道はありません。

 

展望台から6分ほど、歩道の無い道を西へ歩くと入口らしきサインがありました。

 

錆びた標柱には「町指定文化財 古墳 ヨゴレババ古墳群」


急斜面を慎重に下ります。古墳まで降りるのに20分かかりました。

このあたりで一旦道を見失いました(ちょっと先の右に続いていました)

 

途中の分かれ道、最初は左に下って海岸近くに出たので戻ることに。

 

幅が数10cmしかない箇所もあります。雨天時は止めた方がよいでしょう。(やっていることと矛盾しますが、一人で行くのもお勧めしません)

 

見通しがきくところに出ました。

 

それらしき地点が見えました!

 

やっと石室が見えてほっとします。「あった~」と声が出ました。

 

そこから左に目を移すと、もう1基。草木が繁ったら見つけるのは困難でしょう。

 

右上が開口部。左は古タイヤ。

 

埋まった羨道部の上、天井石に隙間が。

 

穴にカメラを差し込んで。立派な石室でした。

 

石室の上側。露出した石室石材なのか、もとからある石なのか…

 

そこここに動物の糞(鹿?兎?)がありました。

 

海側に石は自然石のようでした。


東方向。リアス式海岸が続きます。

 

30mほど離れてもう1基を背面側から。

 

回り込んだ開口部。ブレました(緊張していたかも)

 

しゃがめば入れる高さ。


奥壁側から。脱ぎ捨てた服を除けに戻る余裕がありませんでした。

 

Wikipediaの「ヨゴレババ古墳群」の項では、石室に「隅三角持ち送り技法~玄室天井がドーム状になるよう玄室角に三角の板石を積み上げる、高句麗の石室に古くからある技法」が見られる、とあるのを後から知りました。

 

この後に訪ねた豊岡市立歴史博物館の地図パネルに印がありました。

この博物館でいただいたパンフ(但馬古墳手帳)には、ヨゴレババ古墳群は径約12mなどの円墳などで7世紀前半の築とありました。

 

開口部の先は、ロケに使えそうな断崖。

 

降りてきた方向を振り返って。上部の緑の下縁が道路(擁壁が見えています)

その左、道路からこちら側で緑がもっこりしているところがありますが、そのあたりが標柱が立っている地点です。

 

古墳の近くの斜面には、段々畑の跡がありました。

 

気になる墳名由来は、ちょっと検索しただけではわからず。

どこかで、産屋~産婆さんとの連想コメントを見たように思うのですが…