蛭子山古墳群の見学後、はにわ資料館へ。
充実の展示でした。(入館料は公園入園料300円に含まれています)
鎧が載った埴輪(短甲形埴輪)は初めて見ました。蛭子山1号墳から出土。
円筒部分の透かし穴が、三角だったり三日月形だったり。
どこまでが補修か分かりませんが、リアルな形です。
右が蛭子山1号墳、左が2号墳から出土の朝顔形埴輪(円筒と壺が一体化した埴輪)ですが、左のほうは上がそれほど開いていません。
反対側から。
線で刻んだ模様も細かいです(短甲形埴輪)
埴輪のパレード。
蛭子山1号墳の家形埴輪。妻側の屋根の縁が2重になっています。
蛭子山1号墳の、上部が丸まった円筒埴輪。この形を、丹後型円筒埴輪というそうです。
丹後型円筒埴輪とは
古墳の周囲に並べられる埴輪は円筒と朝顔形がありますが、その形は全国どこでもあまり変わりません。しかし、丹後では4~5世紀前半頃にかけて、一般的な土管形の円筒埴輪はほどんどつくられていません。大半はこのような丹後型円筒埴輪と呼ばれる、上が丸くすぼまり穴があいている埴輪が主流を占めています。この時代は丹後で巨大円墳がつくられた時期で、独特の埴輪は古代丹後の王たちの強い個性を表現したものと考えられます。
上記を上から見たところ。
作山1号墳の、丹後型円筒埴輪。
作山1号墳からの、合子形埴輪。
蛭子山古墳から1.3㎞南東にある、鴫谷東1・3号墳から出土の埴輪。
円筒の上に冑が載った埴輪も(ブレました)
鞆形埴輪も。
入母屋屋根と切妻屋根の家形埴輪。形の違いは用途でしょうか。
水鳥形埴輪も。
足まで表現されています。
副葬品の数々も。
今でもしっかり機能しそうな鉄製の馬具は、滝岡田古墳から。
蛭子山1号墳の出土のもの。
”動物形土製模造品”は小さいけれどなかなかリアル。パンフレットには「動物形埴輪の出現と関係する資料として注目されています」と記されていました。
作山5号墳出土の首飾りや腕輪。緑の管玉や腕輪は碧玉製、首飾り中央にはメノウとヒスイが使われています。
作山3号墳の古墳上に置かれていたという大きな壺形土器。乳幼児の埋葬に使われたとのこと。
大風呂南墳墓(弥生期)や内和田5号墳(一部弥生期)の出土品。
大風呂南1号墓からは、青いガラスの腕輪が出ています(レプリカ)
楽しく知ろうのコーナーが、ためになりました。
周囲の遺跡地図。遺跡だらけです。
来館者は圧倒的に地元。千葉のマークを一つ増やしました。