前回の外観につづき、今回は内部です。
1階のロビーを東側階段の途中から。
2階のロビー壁画を西側から。
その向かいは雄大な開口部。
壁画を正面から。
1階の展示室にある模型。壁画も見えます。
天井が高く開放的な空間です。
折板構造の天井がよくわかります。
ロビー天井では斜面に沿って板が貼られていますが、ホール内部では凹んだ部分を覆うように板が取り付けられています。
1・2階のロビーをつなぐ階段も素敵でした。三角のギザギザは折板構造のラインが反映されているのでしょう。
階段の描く曲面、手摺壁の丸い穴は、直線が多い建物の中でとても目立っていました。
コンクリなのに軽やかです。
壁はどっしり。
その東壁側から見通した1階ロビー。
ロビーには建物に関する展示室があります。
最終案に至るまでの、異なるタイプの模型も興味深かったです。壁にかかる絵は、レーモンドによる大壁絵の原画。
ホールの座席図。定員は2205名。
入口は1階・2階にありますが、一続きの床面でした。
折板構造の凸部が顔を出していてそこに照明が辺り、後方から見ると舞台側に吸い込まれているような感覚に。
横から見ると、さらに不思議な”折れ線”に。
客席前列から振り返って。
群馬交響楽団による演奏は最高でした。
最初にジャック・イベールのフルート協奏曲。休憩をはさんでアントニン・ドヴォジャーク(今はドヴォルザークと言わないのですね)の交響曲第8番。
建物の設計者はアントニン・レーモンド(1888~1976)ですが、アントニン・ドヴォジャーク(1841~1904)と、「二人のアントニン」が演奏会テーマとなっていました。
二人とも今のチェコ生まれでアメリカに渡って活躍したという共通点があります。
群馬交響楽団による演奏(太田 弦 指揮)は大変すばらしかったです。
管楽器も打楽器も良いですが、重なり合う弦楽器の響きが心地よくて最高でした。