墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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栗山配水塔 千葉県松戸市栗山

ここからは栗山古墳を訪ねた時の様子を。

北総鉄道の矢切駅は地下駅なので、駅舎は小さな体育館のような感じでした。

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駅を背にすぐ左に丘へ上る道。その先に配水塔のドームが見えています。

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坂を上がっていくと屋根を見渡せる場所も。

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栗山配水塔は堂々と聳えていましたが、パステルカラーが軽快な印象。

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門の脇の解説板によれば、1934年の築とのこと。御年87歳の現役です。

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栗山配水塔
土木学会選奨土木遺産 登録有形文化財(建造物)
千葉県企業局(旧:千葉県水道局)栗山配水塔は、県営水道創設期の昭和12年に建設され、現在でも建設当時の姿を保ち、現役の配水塔として稼働しています。
千葉県では、昭和の初めごろから、交通機関の発達による東京からの人口流入に伴う都市化に対し、衛生的観点から近代忰田応の設置が強くクローズアップされるようになりました。昭和9年(1934)3月31日、内務省(当時)の許可を受け、千葉県周辺及び東葛・葛南地域において、千葉県営水道創設事業が始まりました。
東葛・葛南地域においては、栗山配水塔から北方に約5㎞離れた江戸川水源工場(当時)で江戸川から取水し、浄水処理した水を送水ポンプにより栗山配水塔に揚水し、塔の圧力によって浦安町や検見川町(いずれも当時)などへ配水していました。
栗山配水塔は、円筒形の胴体にドーム状の塔屋が被さり、頭頂部には4本柱の換気口が備わっており、また、周囲のテラスは配水塔全体の意匠を引き締めています。バランスのとれた美しいたたずまいは、太平洋戦争においても攻撃をまぬがれ、ほぼ竣工当時の姿を保ちながら、千葉県営水道及び周辺地域の発展の歴史を見つめてきました。
この栗山配水塔は、平成18年度に土木学会選奨土木遺産として認定されました。これは平成15年度に認定された千葉高架水槽(千葉市中央区所在)と共に、国の登録有形文化財(建造物)にも登録されました。
・土木遺産認定理由
県営水道創設時の円筒形高架水槽で、ドーム状塔屋、頭頂部に4本柱の換気口をもち、現役で配水を担い、地域の歴史的景観をなすことが評価されました。
・登録有形文化財登録理由
80年間現役として稼働し続け、建設当時の姿を原形のままに保っていることから“再現することが容易でないもの”として評価されました。
千葉県企業局

 

少し引いた位置から。

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頭頂の換気口。ドームとアーチがイタリアっぽいです。

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回り込んだ位置から。

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敷地内に竪坑があって、地下深くでシールドマシンによる送水管取り換え工事を行われていました。

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円形プールのような施設も。

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そのすぐ脇が、前回の栗山古墳でした。

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浄水場と古墳との取り合わせは、よく見かける風景ですね。

 

古墳の角を右に曲がって見た浄水場敷地側。

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こちらの建物(管理棟?)も、モダンで素敵でした。

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