9月20日まで会期延長になった、安西水丸(1942~2014)さんの展覧会を訪ねました。
会場の世田谷文学館では以前、自動からくり人形作家・ムットーニ(本名:武藤政彦 1956~)の展示を見ましたが、それから4年が経っていました。
ムットーニ・パラダイス展 @世田谷文学館・芦花公園 - 墳丘からの眺め
正面のガラスにも安西水丸さんのイラストが。
会場内にもイラストを大きくしたパネルがあって華やかです。
土曜日の午後でしたが、ゆったりと鑑賞できました(事前予約は不要)
ほとんどの方が一点一点熱心に見ておられました。
「サーフィン」は2006年の作品。
そのモデルの”モデル”も展示。
”モデル”のほうは普通の置物なのに、それを描いた作品にはオーラが感じられるのが不思議です。
安西さんが装丁を手掛けた本は数多く。
さまざまな顔のイラスト。顔嵌めで写真も撮れます。
画面に一本のホリゾン(水平線)が引かれるだけで対象物の存在位置が示せる、とは確かにそのとおりだと実感できます。
その源は、自身が育った千倉の海にあったようです。
村上春樹さんのコメントも。
村上春樹本の装丁を手掛けたきっかけ話やその現物、嵐山光三郎さん、和田誠さんとの交流関連の展示もあります。
和室展示コーナーも、まるでこの展示のために作ったようなフィット感。
安西さんは、旅する人でもありました。
旅先で気に入った土産物。
スノードームがいくつも。
愛機も展示されていました。
手前の一冊「ちいさな城下町」は、7年前にブログのネタにさせていただいてます。
会場を巡って、ここ最近のなんとなく”ざわざわした”気分が、ゆるりほどけていくように思えました。
入場料は一般900円。ぐるっとパスで720円。