聖徳太子展へ行った際、久々に法隆寺宝物館へも寄りました。
明治11年(1878)に法隆寺から皇室に献納され戦後は国に移管された、7世紀の古代美術300件余が収蔵・展示されています。(常設展チケットで入れます)
現在の宝物館は1999年の開館で、その設計は土門拳美術館、葛西臨海水族園、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、ニューヨーク近代美術館新館、最近ではGINZA SIXなどを手がけた谷口吉生。
正面は3階まで吹き抜けの庇。細い柱がモダンです。
内部のエントランスも吹き抜け。
館内の椅子は著名デザイナーの手になるものだそうです。
こちらは3階側から見おろしたエントランス。
エントランスから正面側を。
ここは展示室が大変素晴らしいです。
6~8世紀までの金銅仏を一体一体ぐるりと回って鑑賞できるようになっていますが、非常に荘厳な雰囲気が漂っています。
こちらは重要文化財の「摩耶夫人および天人像」
GOGOダンスのような動き!
伎楽面は、金曜・土曜のみの公開だそうです。
9月5日までの特別企画として、「8Kで文化財 国宝・聖徳太子絵伝2021」が催されていました。
平安時代・延久元年(1069)に絵師・秦致貞(はたのちてい)によって描かれた国宝の「聖徳太子絵伝」は、聖徳太子の生涯を描く絵伝の最古のもので、初期やまと絵の代表作にもあげられるそうです。
東博が所蔵するこの国宝の高精細画像の高精細レプリカと、大型の8Kモニターで鑑賞できる企画展示でした。
聖徳太子展では現物が展示されていた灌頂幡のレプリカも。
聖徳太子展の展示に直接かかわるものなので、平成館会場にてこちらの展示をもっとアピールしてもよかったのではと思いました。