イサム・ノグチ展を見た後は、東博の聖林寺展へ。
垂れ幕には「日本彫刻の最高傑作」とありました。
本館1階の特別室での開催で、前売り日時指定券は一般1400円。
チケット/特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」:東京国立博物館・奈良国立博物館
入口脇の(おそらく)等身大パネル。
会場中央のガラスケースの中、少し高い位置におられて、ぐるり360度から拝観することができました。
聖林寺の観音堂では正面からのガラス越しでしか拝観できないので、横や後ろからの姿を拝めるのはこの機会しかありません。
上半身がかなり引き締まった美しいプロポーション。指先や衣文の繊細な表現も見事です。
学生時代に現地で拝観したことがありましたが、そのときより細くなった印象を持ちました。見る側の気持ちによって印象が変わるという当然のことをあらためて感じたりしましたが、日本彫刻の最高傑作のひとつであることは誰もが認めるところではないでしょうか。
この十一面観音は明治元年の神仏分離令以前には大神神社の境内にあった寺に安置されていたそうです。同じお寺に安置されたいた地蔵菩薩(国宝・法隆寺蔵)や日光・月光菩薩(正暦寺蔵)も会場にありました。
東京展は東博で9月22日まで。
その後、間をおいて2022年2月5日から3月27日まで、奈良国立博物館に巡回。
聖林寺は奈良盆地の南東隅、メスリ山古墳の南1㎞ほどにあります。元の観音堂に戻られたら、また拝観したいです。(周囲の古墳も)