墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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小川台古墳群(未到達) 千葉県山武郡横芝光町小川台

この日( 2021年5月9日)、最後から2番目に訪ねた(訪ねようとした)のが横芝光町の小川台古墳群。

飯土井台古墳群から6㎞ほど南の、やはり栗山川左岸。古代にはほぼ河口の入り江だったと思われる島状台地の上で、平地との比高差は30m以上。

 

 

北側の集落から見上げた台地縁。

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台地上側。グーグルマップのピンは森の中に。

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途中まで登りましたが、草丈が深くなったので撤退しました。

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ちば情報マップ(ふさの国文化財ナビゲーション)を見ると、いくつも円墳があって周囲の畑の中にも前方後円墳の印もありますが、グーグルアースで見る限り後者は削平されている様子です。

 

奈良女子大の「前方後円墳データベース」で検索すると前方後円墳が5基もヒットしました。 

前方後円墳データベース


全長23mの小川台14号墳、40m15号墳、34.5mの3号墳、42mの6号墳、30mの5号墳があり、5号墳は調査されて埴輪や副葬品が出土していました。

埴輪は円筒埴輪のほかに、家、馬、鶏、水鳥、猪、武人、男子、女子の形象埴輪も。
副葬品は下記のとおり。

【玉類】メノウ:勾玉1、ガラス:小玉51。【武器・刀剣類】鉄刀:5。【武器・鏃】長頸鏃:1以上。【農工具】工具:刀子1。【馬具】鐙1。【土師器】あり【須恵器】あり。

 

検索すると、1975年に調査された155頁の報告書も。

下総小川台古墳群 - 全国遺跡報告総覧

 

 芝山町立芝山古墳・はにわ博物館のサイトで埴輪の写真が見られます。

::[第一展示室] 小川台5号墳::

 

自分はかつて早稲田大学の博物館で対面していました。

「殿塚・姫塚古墳発掘60周年記念 甦る九十九里の埴輪群像 ~3D考古学の挑戦~」展 @早稲田大学 會津八一記念博物館 - 墳丘からの眺め

 

そのときのパンフを取り出してみたら、小川台5号墳の埴輪(双脚の男子:高さ76.5㎝)が掲載されていました。

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古墳に行く前に、その古墳について調べておけばよかったと思うことは結構あります。

(調べるといっても、資料・史料にあたるわけでなく、WEB上で検索する程度なのですが)

 

ただ、あらかじめ調べすぎると「見つけた!」の楽しみが減ってしまうという気がするのです。探訪するというより確認しに行くみたいで。

 

かといって調べなさすぎると、肝心なものやすぐ近くにあったものを見逃してしまうことがあるので、その加減が難しいです。