墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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高田2号墳(付近) 千葉県山武郡芝山町高田

芝山千代田駅から徒歩10分ほどのガソリンスタンドがニコニコレンタカーのフランチャイズ店。12時間2,525円〜とリーズナブルで、会津に続いて今回も利用しました。

 

最初に向かったのは、古墳・はにわ博物館への道すがらにピンが立っていた高田2号墳。

 

芝山はにわ道から東に折れて木戸川を渡り、枝道を入ったすぐ先ですが…

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このあたりのようですが…

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道の奥側から。

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背後の草むらが生えている面は盛り土の上のようにも見えますが…

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「…」ばかりになってしまいました。

 

しかし、後で調べると、全長52mの前方後円墳とのことでした(Wikipedia より)

後円部径33.5m・高さ4.1m、前方部幅29m・高さ3.2m。

2012年に早稲田大学が行った発掘調査により、方形の二重周濠をもつ古墳であることが判明しており、墳形は横芝光町芝山古墳群の殿塚古墳と相似形とのこと。

 

上記の調査報告書はネット上に公開されていました。 資料4枚目や23枚目には実測図もあり、道から見えた草むらは後円部先端側だったことがわかりました。

https://core.ac.uk/download/pdf/144431129.pdf

 

「まとめ」には下記の4点が記載されていました。

①墳丘北西側のくびれ部及びテラス面を検出し、殿塚型の墳丘規格に属する点を確定した。
②殿塚古墳・人形塚古墳と同じ長方形二重周溝である点を確定した。
③埋葬施設は、後円部中央の墳頂に位置する凝灰質砂岩の箱式石棺である点を確定した。石棺は盗掘されている可能性が高い。また、箱式石棺から放射状に延びる3つの排水溝と考えられる遺構も検出した。
④テラス・墳頂・中堤に円筒埴輪が樹立されていた可能性を確認した。特に、くびれ部では原位置の下総型円筒埴輪を検出した。

 

高田2号墳の円筒埴輪は、この後に訪ねた芝山はにわ博物館で展示されていました。

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