道頓堀、心斎橋筋を歩いているときに、浪花組本社ビルの前を通った。
繁華街の真ん中、駐車場施設の向かいに、建築家の村野藤吾が設計したビルが残る。
土曜日の夜だったので閉まっているが、大正11年に創業した左官を事業の中核とする株式会社。竣工は1964年。
周囲のお店の看板が明るく輝く中で、ここだけ暗くて異界の雰囲気ですが。
出窓と出壁(?)とが織りなす、複雑なファサード。
折り紙細工のような突出部。
50年以上を経ても、斬新さを保っているように思いました。
この建物の存在は、大阪イケフェス2020の動画サイト(期間限定で現在は静止画のみ)で知りました。
検索していたら、”村野作品の中でも一二を争う技巧的な外観”との、建築史家・倉方俊輔先生のコメントも。
日中の外観や、室内の様子はインスタグラムで見られます。