墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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新風館・エースホテル(旧京都中央電話局) 京都府京都市中京区車屋町

この日の宿は開業して間もないエースホテルを、Go to 利用で。

 

星降るような明かりのエントランス。右奥がレセプション。

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3階のルーフトップバー。 

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そこから見下ろす中庭。

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朝の中庭。 

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中庭から見上げた増築部分。

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3人で予約しましたが、Tatami suite という部屋になりました。中央奥にはレコードプレーヤー。LPレコードが数枚。子ども(と言っても成人してますが)は初めて触るレコードにびっくりしていました。

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外で食事をして戻ると、畳の小上がりに寝床が。贅沢な一晩を過ごさせていただきました。

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翌朝、建物を一回り。

右のレンガ壁建物が、吉田鉄郎設計による旧京都中央電話局。左の増築部分と合わせ、隈研吾の手によってリニューアルされました。

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気分が高揚していて旧館の中の構造がどのようになっているのか、見ずにチェックアウトしてしまいました…

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出窓の下にアーチ。

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出窓部分を真下から。非常に凝った貼り方です。

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吉田鉄郎展で見た設計図には、レンガの貼り方までが。

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(画像はgoogle photoからの貼り付けなのでPCでしか見られません…)

 

アーチ内側の半円にも! 

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アーチの連なりも美しいです。

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角材がふんだんに使われる増築部分。

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エントランスには太い柱と梁。

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少し引いた位置から。

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烏丸通り側から。

大きなアーチが、2・2・3・2・2と並び、両端2の壁面が少しだけ前に出ます。

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縦長の大アーチで、各階の大きな窓が”グループ化”。

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下記は「吉田鉄郎の近代」展でいただいたパンフから。

京都中央電話局 大正15年(1926)

一期工事で大正15年(1926)に電話局として竣工後、市外交換課の移転に伴う二期工事で昭和6年(1931)に烏丸通りから見た建物の後方に増築された。吉田の初期作品にみられた勾配屋根が陸屋根に変わり、半円アーチの窓が現われ、北欧に見られるようなパターンで張られた外壁タイルが特徴的である。平成13年(2001)に商業施設「新風館」に生まれ変わり、現在は更に建物一部を残しつつホテル複合施設とするリニューアル工事が進んでおり、令和元年(2019)末に再オープンの予定。

 
アーチの中のレンガ模様がまた凝っています。

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窓の下辺外側は下に傾斜。レンガ32個分の幅。

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壁に嵌め込まれた銅板は、後で読むと「自動式電話交換」に関するものでした。

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近畿電気通信局管内自動式電話交換創始ゆかりの地
昭和3年、近畿における自動式電話交換が京阪神地区の6局で開始されました。
この工事は、大阪・神戸はH形方式、京都はA形方式で大阪逓信局工務課を中心として関係部門職員の努力により同時期に完成させた当時としては画期的な大工事でありました。
近畿電気通信局管内の自動化完了の都市にあたり、自動式電話交換開始50年を記念して設置します。
昭和3年3月4日 大阪中央電話局天王寺分局 大阪中央電話局堀川分局
同年4月1日 神戸中央電話局湊川分局
同年4月8日 京都中央電話局
同年4月15日 天下茶屋郵便局電話分室 住吉郵便局電話分室
昭和53年11月 

 

アーチの入口とは反対側の短辺。

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土台を見ると、烏丸通り南側に向かって少し下っていたことがわかります。

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入口には柱梁。

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中のアーケードにも、柱梁が効果的に配される。

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東洞院通り側の姿。

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上部は庭でしょうか。

結局中途半端な説明になってしまいましたので、ぜひご自身の眼でお確かめください(と言い訳を…)