墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「盾持人(たてもちびと)埴輪の世界」展 @埼玉県立さきたま史跡の博物館・埼玉県行田市大字埼玉

さきたま古墳群の各墳丘を巡った後に、埼玉県立さきたま史跡の博物館で開催中の「盾持人埴輪の世界」展を鑑賞した。

観覧料は一般200円。11月23日まで開催。

 

公式サイトの解説によれば、盾持人埴輪は多様な種類の形象埴輪のうち、最も古い段階から登場した人物埴輪で、他の形象埴輪と離れて配置されるという特色を持つ。はじめは近畿地方や九州地方に、その後東日本に導入される。

埼玉県は群馬県に次いで日本で2番目に盾持人埴輪が多い地域だそうだが、本展ではこれまで集められることがなかった埼玉県域の盾持人埴輪の大半を揃え、埼玉県域の盾持人埴輪の造形と変遷が紹介されている。

企画展示室「盾持人埴輪の世界」 - 埼玉県立さきたま史跡の博物館

 

企画展会場の中央には比較展示の、瓦塚古墳の形象埴輪。 

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最古の盾持人埴輪の例は写真展示。パネル中央は茅原大塚古墳、右は神領10号墳。

ケース内の右から2番目は生野山(なまのやま)9号墳のもので、頭部が失われているが埼玉県内最古の盾持人埴輪(古墳時代中期末)

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宮崎県の神領10号墳は今年訪ねたばかりで、写真だけだったが感動してしまった。

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口元が印象的な、保渡田八幡塚古墳の盾持人。群馬県域の盾持人では最古になるそう。

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高崎市高崎市箕郷にかつて存在した太子塚古墳のもの。

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二つの山の冠帽と、顔面模様が大迫力。 

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埼玉県東松山市のおくま山古墳は、髪型~笄(こうがい)状の髻(もとどり)や、盾とつながった髭(?)が特徴的。

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こちらは熊谷市の女塚1号墳から。右端は本庄市の三杢山(さんもくやま)8号墳から。

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この髪型の表現!

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左端は権現坂埴輪製作遺跡第1号粘土採掘坑からのもので、盾に戟(武器)が貼り付いている。

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美里町十条からの出土と伝わるもの。ニヒル

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ニッコリの表情は、神川町の十二ヶ谷戸8号墳から。

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中央は坂戸市の塚の越1号墳 、その右の上部が欠失しているのは上里町の帯刀(たてわき)1号墳。

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中央右が本庄市の三杢山9号墳、右は伝毘沙吐(神流川と烏川の合流地の毘沙吐出土と伝わる)。

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伝毘沙吐出土の頭部は鼻梁が高い。

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横から見ると鼻が高い人が多かった。手前が帯刀1号墳、 その隣が塚の越1号墳。

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さきたま古墳群の盾持人コーナー。左から、瓦塚古墳、奥の山古墳、将軍山古墳。

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個性的な人物が多くて非常に興味深かったです。

 

出土した古墳を示す地図も。

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博物館では、WEB展示室も用意されている。

企画展WEB展示室 - 埼玉県立さきたま史跡の博物館

 

古代人と会話できたような気になりました。

おすすめの展覧会だと思います。