6月最後の金土日、県またぎの移動自粛要請も解除になったので、3か月振りに古墳探訪へ。今回は大分県。
大分空港で車を借りて最初に向かったのは弥生時代の復元集落遺跡。
国史跡・安国寺(あんこくじ)集落遺跡は歴史体験学習館を擁する大掛かりな、国東市の施設。
建物前の駐車場に車を置いて、道路の挟んだ北側の復元エリアへ向かう。
復元建物は緑に囲まれていて、弥生時代の雰囲気に没入することができた。
復元建物の数的にも、なかなかの規模では。
国史跡 安国寺集落遺跡
この遺跡は、田深川下流の低湿地集落跡です。
発掘調査
昭和24~27年に、初めて大分県教育委員会と九州文化総合研究所が調査・
昭和60~63年に、国東町教育委員会が調査。
平成8年~10年に、史跡整備に伴い国東町教育委員会が調査。
出土した柱穴と建築部材であるハシゴ・柱・床板などを基に、高床住居4棟・高床倉庫を4棟、集会用建物1棟の計9棟を復元整備しています。発見された柱跡や出土した木材を調査復元しているので、弥生時代の原風景に最も近いものと考えています。
解説板から振り返った西側。柵まで弥生風?
南側、歴史体験学習館の遠望。
雨に濡れた建物が静かに集っていた。
高床式で、屋根とは別の壁もカヤというのが新鮮だった。
倉庫(?)の中をのぞいて。
大きな動物のような印象。
ちょうどハスが見頃だった。
歩道橋を渡って、体験学習館のある方へ戻る。
戻った側の広場の端にも復元建物があった。
こちらは屋根が地面まで届くタイプの竪穴式住居。
カヤに厚みがあり、屋根の棟上には鰹木的な木材が並ぶ。
そばにあった説明板。
竪穴住居(移設復元)
平成5年に発掘調査で見つかった弥生時代の終わり頃の集落跡をもとに復元したものです。床面の形が方形と円形の住居跡をそれぞれ1棟ずつ復元しています。
竪穴住居は、地面を少し掘り下げてその底に床をつくり、数本の柱を柱穴に立てカヤで屋根をおおった住居のことです。カヤはかずらなどで結んでいたと考えられます。床の中央には炉の跡と思われる穴があり、火を焚いて煮炊きや屋内の灯りに使われていたと思われます。
国東市教育委員会 平成21年3月
住居内部の炉の跡。
中から戸口側を。
こちらの建物も、生き物的な印象があった。
体験コーナーのひとつ。発掘の体験ができるようだ。
体験館の展示コーナーでは、安国寺集落遺跡発掘70周年記念展が開催されていた。