墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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地蔵塚古墳 茨城県小美玉市下馬場

小美玉市の地蔵塚古墳は、三昧塚古墳から北に1㎞程、小川南中学校の西側にある。

 

南側からアプローチすると、道路左側に説明板の立つ石段があった。

 

来た道を振り返って。少し切り通り気味になっていた。

 

石段脇に置かれた石材。怪しいですね。

 

石段左は古墳の説明板。

小美玉市指定史跡名勝天然記念物(史跡)史第3号
地蔵塚古墳
指定年月日:昭和51年12月1日
所在地:小美玉市下馬場504-1外
所有者・管理者:下馬場区
地蔵塚古墳は、園部川左岸の台地上に立地する前方部が小さい前方後円墳です。平面形が「ホタテガイ」に似ていることから、帆立貝形古墳と分類されています。
昭和56年(1981)、墳丘の構築方法や埴輪列などを確認するための発掘調査が実施されました。調査の結果、後円部南西側の中段と鞍部において円筒埴輪列が確認されました。原位置を保つ円筒埴輪は約30個体あり、朝顔形円筒埴輪も含まれます。普通円筒埴輪は4条5段で個体差がありますが、器高は57㎝程度で、朝顔形円筒埴輪は7条8段になると推定されています。また、形象埴輪は、人物埴輪、家形埴輪、盾形埴輪、馬形埴輪が確認されています。
円筒埴輪の形態的特徴から、地蔵塚古墳は6世紀後半に築造された首長クラスの古墳と推定されています。
平成26年(2014)、明治大学文学部考古学研究室が実施した測量調査の結果、墳丘は大規模な後世の改変を受けていることが確認されましたが、地蔵塚古墳は、二段築成の帆立貝形古墳であり、次のとおりに復元されました。
墳丘長:64.0m(復元値)、後円部径39.6m(復元値)、後円部高6.5m(現存値)、前方部前端幅22.8m(復元値)、前方部高2.7m(現存値)
発掘調査で出土した円筒埴輪は小川資料館に展示されています。
平成31年3月 小美玉市教育委員会

 

実測図部分を拡大。前方部は下側か左上側か。

 

右手の説明板は地蔵菩薩に関するものだった。

小美玉市指定文化財 彫第一号
石造地蔵菩立像(日限地蔵)
昭和51年12月1日指定
所在地:小美玉市下馬場字寺前504-2
管理者:下馬場区長
石造りの立像で「明暦四年(1658)戊戌六月二十四日、導師徳蔵寺第二二代賢者法印賢慶」と刻してあります。
願いごとが、希望する日時に叶えてくれる地蔵尊です。また、出産については霊験あらたかで婦人の信者が多く、旧暦24日が縁日です。
明治末期に徳蔵寺の境内に移したこともありましたが、すぐに現在の所に戻されたといわれています。
小美玉市教育委員会

 

地蔵尊のある墳頂へ。

 

6.5mは結構な高さ。

 

地蔵堂(?)に参拝。中はよく見えなかった。

 

きれいに掃き清められた境内=墳頂。

 

上ってきた石段。すぐ右が中学校なので普段なら青少年の声が響いているのだろう(この日は1月4日)

 

お堂の裏手に回って斜面を見る。やはりこちらが前方部か。

 

裾に降りて確認。左がお堂のある後円部。中央に小さな前方部がある?