墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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KITTE丸の内・旧東京中央郵便局 東京都千代田区丸の内

 吉田鉄郎展へ行ってから、旧東京中央郵便局の建物をしっかり見たくなって現地へ。

 2019年のクリスマス仕様。

 

4層を貫く柱は平面が八角形。 広めの間隔に渡された梁には”ハンチ(梁と柱が接する斜めの部分)”がつく。

 

今は5階分を収めた大きな吹き抜けだが、かつてはこの上にフロアが重なっていた。

 

4階から。5階部分の壁にタイルが貼られているのは、もともと当時の屋上に細長く建てられた部分で、こちら側も外壁だったから。

 

5階から。ミニチュアハウスを見ているような光景。

 

上から見たツリー。

 

4階には旧東京中央郵便局長室が復元されている。

 

窓の部分の微かなカーブ。

 

出入口のドア。

 

木の板で覆われた柱は八角形。

 

工事の時の写真が飾られていた。 建物の竣工は昭和6年(1931)

 

局長室から見た東京駅。

 

 こちらは2フロア上がった屋上テラスから見た東京駅。

 

東京駅に面した側に細長いテラスが設けられている。左下の灰色がJPタワー。

 

丸の内広場。気持ちの良い広場に生まれ変わった。

 

後ろを見あげるとJPタワー、38階で高さ200m。

日本郵便、JR東日本、三菱地所の共同事業により2012年に竣工した(KITTEは2013年オープン)

 

東京駅舎のビューポイント。

 

屋上テラスの様子。

 

一番端の灯台のような施設は煙突?

 

タイルの目が微妙にずらして菱形の意匠を描き出している。

 

そこは新幹線のビュースポットでもあった。

 

東京駅舎の南端部分。

 

手前が外壁タイルの最頂部になる。 

 

辰野金吾(1854~1919)が赤煉瓦を多用した重厚な東京駅舎を1914年に竣工させた17年後、その真向いに吉田鉄郎(1894~1956)は白タイルのモダニズム建築を建てた。

 

こちらはKITTEの2・3階にあるインターメディアテク(学術文化総合ミュージアム・入館無料)の一室。剥き出しのコンクリ構造体を見ることができた。

 

1階の郵便局。

 

正面玄関を出たところ。二つの通りが接する点。旧東京中央郵便局の敷地はここで角度がついている。

ちなみにKITTE設計を任された隈研吾氏は吉田鉄郎展でのインタビュー(前回エントリ)で、東京中央郵便局の柱がすべて八角形であるのは、吉田鉄郎がこの角度(八角形の内角135度)を参考にしたのではないか、とコメントされていました(自分の記憶違いでなければ)

 

旧東京中央郵便局の外壁。

 

窓がある部分を少し凹ませて(しかも1階と2~4階で段差をつけて)、4階まで貫く四角い柱が並ぶようにデザインされている。

 

窓下はタイルの上下2段の幅で突き出している。

 

窓下に整然と並ぶタイルは、両端2枚まで同じ幅。写真を見て数えてみたら、ぴったり60枚!

 

タイルの幅を基準に全体の大きさが決まっている?

 

正面には辰野金吾。

先のインタビューで隈研吾氏は吉田鉄郎について、辰野金吾建築を前にして重厚さを満足させながら、縦の線でバランスをとりつつタイルの貼り方で重さからの逸脱を図ったのでは、ともコメントされていた(記憶違いでなければ)

 

広場側に面しては直線的は庇の郵便局入口。

 

扉間の壁のタイル。ぴったり6個幅。

 

開放的な大きな窓。

 

丸ビル側の端。

 

 少し引いた位置から。かつては右後方へも建物が続いていた。

 

時計はタイルの面に造られている。

 

東京駅側から。

 

その右側。

 

パノラマでは上下が入りきらなかった。

 

後ろのビルは合成写真のよう。 

 

辰野金吾(左)と吉田鉄郎(右) 

 

通りの反対側から振り返って。 

 

旧東京中央郵便局の南端部分。ここにも135度(?)が付いていた。

 

上記で途切れた煙突(?)を。

周囲に高い建物が無かった当時は実際に灯台のように見えたのでは。 

 

外階段もモダンだった。