墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

カトリック成城教会 東京都世田谷区成城

前回に続く成城学園建築ツアーの後編は、駅南口から150m程という駅近にあるカトリック成城教会。

 

建築史家の倉方俊輔先生(大阪市立大)率いるツアーに参加していたので、教会建築も信者の方のお邪魔にならずにしっかり見学させていただくことができた。

 

玄関のある正面。

 

玄関の庇はアールの緩いカマボコ形。 妻の部分には幾何学的に意匠された薔薇窓がつく。

 

両脇には上部に燭台(?)が彫刻された柱装飾が。

 

道路の反対側側面。側面入口の庇も同じデザイン。

 

内部は荘厳でした。

 

肋骨のような梁が天井を支え、大空間をつくりだしている。

 

梁を支える柱は壁の外部に。

 

竣工は1955年で、設計は早稲田大学教授であった今井兼次(1895~1987)

Wikipediaの今井兼次の項には、「作品数は多くないが、合理的・機能的なモダニズム建築からは距離を置き、建築に職人の手の技を残す作品を造った。職人に混じって自らタイルを張った、などのエピソードもある。」との一文があった。

「1948年には妻の死をきっかけにカトリックの洗礼を受け信者となる」とも。

 

祭壇前の開口部は放物線的なカーブ。

 

側面には美しい配色のステンドグラス。

 

十字架の背後にも宝石のような小さな丸型のステンドグラス。

 

見ているときはステンドグラスとはわからなかったが、あとで外側壁を見てそうと知った。

 

祭壇前から振り返って。2階の薔薇窓の前にパイプオルガンが置かれている。

 

堂宇の隣には鐘楼もあり、毎日曜10時のミサの前に鳴らされるのだそう。

 

マリア像にかかる庇もカマボコ形だった。

 

今井兼次は、早稲田大学図書館(現早稲田大学会津八一記念博物館:1925)や早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(1928)、碌山美術館(1958)、 桃華楽堂(楽部音楽堂:1966)、遠山記念館(1970)なども手掛けている。

 

4年前に埴輪展を見た會津八一記念館。

 

スコットーホールもヴォーリズの原案をもとに今井兼次が設計を完成させている。