墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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鳥取上高塚古墳 岡山県赤磐市西窪田

前回の山陽団地の古墳を見学した後は南に降りて岡山市東区へ向かったが、翌日に赤磐市内の鳥取上高取古墳を訪ねていたので先にそちらを。

場所は赤磐市役所の3km北北西で、西から降りてくる丘陵の裾になる。 

 

細道の先のようなので、道幅の広いところに車を停めてグーグルマップが示すルートを歩いた。中央左の木立がそうらしい。

 

近寄ったが入れる場所が見当たらない。

 

あきらめかけたが、畑作業をされている方にアプローチを教わることができた。少し戻ってここを左折。

 

その先で堤の上に出る。

 

こんなに広い溜池があったとは。 

 

その先右の木立を覗くと開口部があった。

 

近くに説明板も。

赤磐市指定文化財 鳥取上高塚古墳 西窪田
鳥取上高塚(とっとりかみたかつか)古墳は、丘陵上に立地する約1500年前、6世紀中頃に造られた古墳です。墳丘は削平を受けているため詳しいことは分かりませんが、全長約70mの前方後円墳の可能性が考えられます。
古墳には横穴式石室が設けられています。横穴式石室は死者を埋葬するための部屋である玄室と、通路部分の羨道からなり、何度も埋葬を行える構造になっています。
両袖式の石室で、現存する長さは11.2mですが、本来の全長は15m前後であったことが調査で明らかになっています。奥壁は3枚の石からなり、側壁は3~4段に石を積み重ね、その隙間には小さな石を充填するなど、とても丁寧なつくりです。
石室の規模は県内屈指で、赤磐市内では最大規模を誇ります。この地域を治めていた首長の墓と考えられます。
昭和54年12月4日指定 赤磐市教育委員会

 

下へ降りて中を覗く。懐中電灯を車に置いてきてしまった。

 

フラッシュで(安全確認)

 

膝をつきながら入っていくと、巨大と形容できる玄室が現れた(しゃがんだ位置から)

 

説明板の石室サイズ部分。

奥壁の高さは2.7m、玄室幅3m、玄室長7.7m、玄門幅1m、羨道長(残存部分)3.5m。

 

岡山県の他の著名巨石墳との比較では高さ以外は、こうもり塚に次ぐサイズ。

①石室全長 ②玄室長 ③玄室幅 ④玄室高

鳶尾塚 ①12.5m ②6.7m ③2.4m ④2.8m

こうもり塚 ①19.4m ②7.7m ③3.6m ④3.6m

江崎古墳 ①13.8m ②6.6m ③2.6m ④2.9m

緑山8号墳 ①15.1m ②7.0m ③2.9m ④4.1m

鳥取上高塚古墳 ①15m前後(推定) ②7m ③3m ④2.7m

床面がもっと下まであるのなら高さも変わりますね。

(鳶尾塚~緑山8号墳データは、かまどねこさんサイトから)

http://kamadoneco.web.fc2.com/yumebutai/

 

と、思い込んでいたら、かまどねこさんのサイトの当古墳の項では県下8位くらいとのことでした。まだまだあるのですね。

http://kamadoneco.blog122.fc2.com/blog-entry-181.html

 

フラッシュなしでも撮れました。

 

奥壁を正面から、立った位置で。

 

 振り返っての開口部。

 

フラッシュで。

 

奥壁を背に左側壁。

 

右側壁。

 

玄門上の、まぐさ石が大迫力。

 

少しの間だけ、被葬者の(建造者の)気持ちになってみます。地震が来ないことも祈りつつ。

 

開口部から出て堤の上から。 

立派な石室に気をとられて、前方後円墳の墳丘を確認するのを忘れてしまいました…(見学した石室は後円部に設けらています)

また、すぐ西に小天満1号墳の墳丘があったことも後で知りました。なんと。

 

赤磐市のサイトはこちら。

http://www.city.akaiwa.lg.jp/bunkazai/ichiran/syubetsu/shiseki/3855.html