前回の角力取山古墳と道路を挟んだ向かいに、ギリギリ山古墳の石室遺構があった。
天井石や側壁上部を失っているが、下部には内側をきれいな平面に磨いた大きな石が使われている。
全長も結構ある。
玄室から羨道にかけて両側から狭まっているので「両袖式」
奥壁の後ろ側から見たところ。
現地の説明板。県道建設に伴って移築された石室で、6世紀中葉に築かれた円墳にあったものだった。
通称 ギリギリ山古墳(持坂20号墳)
この古墳は本村西郡下山田上に築かれていたものを昭和54年県道建設のとき発掘してここに移して復元した6世紀中葉の円墳で7世紀中葉には2人以上が追葬されていた。
現地では西向きに2段築造された横穴式古墳であったが残念ながら天井石は失われていた。
墳丘:高さ4m、直径約30m
玄室:長さ4.2m、幅2.4m
羨道:長さ2.8m、幅1.1m
墓道:長さ3m、幅1.1m
平成2年1月 山手村教育委員会
現地でグーグルマップを見ていて、ギリギリ山古墳の印がもうひとつあり、車で横を通ったときにチラ見していた(時間の関係で通過)
移築前の住所を見て、あらためてグーグルアースで見てみると説明板の「持坂20号墳」の文字が読めて、移築前はこの位置にあったこと、墳丘が一部残っていることを今知った。
移築後のギリギリ山古墳石室の北側には「角力取山公園」がある。
そこには、古墳のような遊具があった。
羨道のようなトンネルも。
機能としては、滑り台。
滑り口は二ヶ所。
本物の滑り台も完備(右上)
左上はレンタルした車です。
滑り台山頂から見る角力取山古墳。
あひる達が鳴いている方向で、戦前まで奉納ずもうが開催されていたか。