新池大塚古墳見学後は、造山古墳駐車場へ戻りつつ途中に点在する陪塚を見学。
が、その中で最も規模が大きく、美しい石室を有する千足古墳(造山第5号墳)は整備工事の最中だった。
大がかりな工事で、墳丘に近寄れず。
回り込んでい行くと、民家の間から情報に石室入口が見えた。
横穴式石室(第一石室)には、直弧文が刻まれた石障(せきしょう)があったが、長年水没し表面が剥離したため2011年に搬出されている。石障は幅約1.6m、高さ約50㎝、厚さ約10㎝で重さ約300㎏の砂岩。
当時の搬出の様子は新聞記事にもなっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASHC15037_X10C11A6AC8000/
岡山市のサイトによれば、千足古墳は墳長約74mの(帆立貝形)前方後円墳で、三段築成の後円部は径約55m・高さ6.8m、一段のみの前方部は長さ22m。円筒埴輪を有する。
第一主体部の横穴式石室には九州系の障壁があり、直弧文が彫刻されていて、副葬品としては明治期に銅鏡、勾玉、鉄鏃、巴形銅器、管玉、小玉、斧、刀剣、甲胄が出土した。
http://www.city.okayama.jp/museum/kofun2/05.html
民家の間の道を抜けると墳丘の左裾で間近に現場が見られた。古代の築造者も斜度を整えるのに棒を使ったか(縄だと弛みますよね)
くびれ部の裾に、大正10年に建てられた石碑が。
前方部左裾から。
石室には入れなかったが、墳丘の造成を見ることができた。
近くにある榊山古墳(造山第1号墳)からの遠望。
造山古墳の前方部斜路からの遠望。