南中郷駅に戻ると再びタクシーがあった(別の運転手さん)ので、徒歩19分の糠塚(ぬかづか)古墳群への往路でも利用させていただいた。
運転手さんに住宅地の方々はどこで働いているのか伺うと、日立へ出る方が多いのだとか。いわきの方へは行かないのか聞くとそれはほとんど無いとのこと。福島県の方が時給単価が低いので、特に建設業などではいわきの方からこちらに働きに来るのだそう。
川を渡って田んぼを抜けた先の台地上に住宅地(汐見ヶ丘)があり、その先端に古墳公園が整備されていた。
上段の「古墳公園」はもう読めない。下段には「糠塚古墳群 糠塚遺跡」
振り返ると住宅街。
いざ公園内へ。古墳の説明板などは無い。
後で検索しても古墳のデータには行き当たらなかったが、いばらきデジタルマップを見ると昭和50年度発掘調査との記載がある。
ということは住宅地造成がその頃にあったということだろう。
園内には円墳が2基。どちらも高さ4mほど、直径は20m程度か。
回り込んでみると上がれる斜面があった。
パノラマで。右端にもう1基ある。
墳頂から南側の眺め。
裾に降りて裏側を。右手前と左奥に1基ずつ。
もう1基の方にも踏み跡があったので登らせていただいた。
墳頂の様子。
墳頂から東側の眺め。
住宅地側から見た墳丘。
古墳の西側はちょっとした広場になっている。
振り返ると切り通しの道路。
木々を透かして崖下の水田も。
古墳公園で充実のひと時を過ごし、帰路は徒歩で。公園を出て左に階段を下りる。
道路を下ると水田が広がる。
帰路は徒歩で。
糠塚古墳がある台地端。
斜面に道が付いていた。
気になって寄ってみると「平地林・里山林の保全標識」が。
古墳公園への近道だった。
踵を返して駅へ。
塩田川に架かる橋から振り返った台地。
その右端に常磐線のトンネルが見えた。
南中郷駅はもとは留置線が多かったようだ。
踏切を渡ると魅力的な細道が。
石積みの蔵。
煉瓦壁の小さな蔵も。
次の電車までの20分をどう過ごすか考えていたら、駅前にカフェが目に入った。
ずばり「エキマエカフェ」
雑貨も置かれた店内。2階は貸し切りスペース。
いただいたマンゴアイス(とチャイ)は、とてもおいしゅうございました。
ちなみにお店の方と古墳の話をすることになったが、お宅は汐見ヶ丘で古墳公園の近所なのに、そこに古墳があるとは全く知らなかったとのこと。
大事に見守ってあげてください。
駅のホームから見たエキマエカフェ(中央)
一駅先の高萩で特急に乗り換え。一旦外に出て駅舎を。
屋根妻の意匠が面白かった。
駅前にはあの長久保赤水さんの銅像が。
6色に色分けされた「改正日本輿地路程全図」(かいせいにほんよちろていぜんず:安永8年・1779年)の碑も。
高萩市には琵琶墓古墳以外にも(?)、美しい海岸(高戸小浜)や渓谷(花貫渓谷)、興味深い祭りなど見所が多いようなので、折を見て再訪したい。
高萩駅の跨線橋から南方向。
ここも留置線の多い駅だった。
北方向、4つ先の勿来駅から福島県になる。
当駅始発の特急ひたちで帰路についた。