前回のつづき。
保存されているSLを見た後は、現役のDB4形機関車を。
里山トロッコ号を牽引する2015年製のディーゼル機関車でエンジンはボルボ。
かつて小湊鐵道で活躍した「4号車」(大正12年製のC型コッペル蒸気機関車)をリアルに再現。汽笛は倉庫で眠っていた大正時代のものだそうで、素敵な音を響かせていました。
https://www.kominato.co.jp/satoyamatorocco/cars/index.html
こちらの「鉄道ホビダス」に詳細がありました。製造は北陸重機。
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2015/09/11_20.html
導入当初は車輪に”ロッド”が付いていましたが、故障の原因となったようで今は取り外されています(昔の子どもが機関車の真似をしたときの腕にあたる部分ですね)
いよいよ車両に乗り込みます。こちらは窓がある普通車。機関車のすぐ後ろ。
展望車は側面に窓がありません。
機関車と反対側の正面には、きれいな花が飾られていました。小湊鉄道には転車台が無いので往復の復路はこちらが前になりますが、最新のシステムによりこの運転台から後ろから押す機関車をコントロールするのだそうです。
窓から車両基地の様子。左端がキハ5800形。
最初は後ろ向きに動き始めます。一旦奥まで行って戻ってホームに入ったところ。それがレアな「出区体験」
折り返す地点付近に小湊鉄道のゼロキロポストがありました(アナウンスあり)
五井駅の小湊鉄道プラットホームに入って一度下車。
里山トロッコの営業は上総牛久から養老渓谷の間なので、普段は五井から旅客を乗せることはありません。今回は「回送」列車に乗るレア体験。
ホームから見たトロッコ車両。一両の長さは短くて車軸は二軸です。
普通に里山トロッコに乗る際にも、乗車券とは別に整理券(500円・自由席で席数管理)が必要になります。
隣のホームから通常の便が発車。
そのあとに特別列車が汽笛を上げて動き出しました。下もスキマがあるのでスマホ落とさないように注意。
列車は時速20~30kmぐらいのスピードでゆっくり進みますが、地面の凸凹が直接身体に伝わてきます。それがいい感じです。
グーグルマップを確認しながら車窓を見ていくと、以前に訪ねた古墳の近くも通ることがわかります。小湊鉄道は養老川を辿るようにつくられていますが、川沿いには上流の方まで古墳群が点在しています。
上総村上駅を過ぎたあたりの左手。奥の丘に諏訪台古墳群があるはず。
訪ねてから5年も経っていました。
海士有木(あまありき)駅で上り列車とすれ違い。
田んぼを渡って風が入ってきます。
養老川を渡ります。
その先の右手、丘上には佐是古墳群があります。
こちらも5年前。まだオヤコで古墳に行けていたころ…
「回送」の終着駅、上総牛久に到着すると正式出発前の点検?
半分以上の方々は、この先までの整理券と乗車券を買っていてそのまま乗っていかれましたが、ここで多くの一般の方々が乗ってきました。
自分はここで戻ります。
最後尾の窓から見送りました。
この先の飯給駅や養老渓谷駅へは以前「いちはらアートミックス」開催時に訪ねました。