キハ5800形の見学後は「鍛冶小屋」の中を通ってSLの展示場へ。
”小屋”はこちらの機関庫の右側に付随するが外観を撮りそびれた(写真は見学後)
車両や線路の保守・修理の部品などは、ここで自前で作ってしまうとのこと。
昨年、天浜線・天竜二俣駅で見た”博物館”のような雰囲気だったが、こちらは現役。
国登録有形文化財(「小湊鉄道駅舎群等」で登録)で大正14年築。
大正期からの機械もあるのではないか。
市原市のサイトに図面が載っている。
https://www.city.ichihara.chiba.jp/bunka/bunkabunkazaitop/bunkazai/kominato5.html
その先には、屋根の下にSLが保存されていた。
千葉県指定の文化財。
千葉県指定文化財 小湊鉄道蒸気機関車3輌
所在地:市原市五井1472番地
指定:昭和55年2月22日
六輪連結十輪タンク機関車(1924年製)2輌
四輪連結十輪タンク機関車(1894年製)1輌
小湊鉄道株式会社は大正6年(1917)に設立され、五井~上総中野間39.1㎞の鉄道路線を有している。
現在、同社には3輌の蒸気機関車が保存されており、本県における鉄道交通史上意義が深く、かつ学術的価値の高いものとして評価されている。
3輌のうち2輌は、六輪連結十輪タンク機関車で、大正13年(1924)に同社が翌年の開業に向けて、アメリカから輸入したもので、ボールドウィン機関車会社が1924年に製造した57776号、57777号であり、昭和31年(1956)まで同社で活躍した機関車である。ともに重量(空車状態)は30.1トン、全長約9.8m、最大出力712馬力である。
残り1輌の四輪連結十輪タンク機関車は、イギリスのベイヤーピーコック社が明治27年(1894)に製造したものを、当時の日本鉄道が輸入し、宇都宮機関区、千葉駅構内等で使用した後、同社が昭和21年(1946)に当時の国鉄から払い下げを受け、昭和25年まで使用していた。重量(空車状態)は約36.3トン、全長11.3m、最大出力550馬力である。
なお、五井~上総中野間の運転に要した時間は概ね2時間で、一往復の石炭消費量は約2トンであった。
平成4年3月30日 市原市教育委員会
3輌並ぶと壮観。
一番右側の六輪連結十輪タンク機関車(1924年製)の側面。
背後は一般道。
この1輌は運転台も見学できた。
鉄道会社で保存されているだけあって、そのまま動きそうな気配。
運転台から前方。
隣の2号機の運転台もチラリと。
ステップ上から前方。
手前の2輌が同じような形。
1号機の方は正面には番号がなかった。
製造番号も一番違いの2号機。
明治27年(1894)生まれの125歳!
いつかまた活躍できる日に向けて出番を待っているように見えた。