麻績(おみ)の里は”舞台桜”が主役となっているが、この石塚桜も全く引けを取っていなかった。
桜そのものも見事だが、石塚桜は古墳(円墳)の上に立つ。
石塚桜
石塚1号古墳は径32m・高さ約5mの円墳です。長さ8.5m・幅2.5mの横穴式石室で出土遺物は不明です。
石室の形状等から古墳時代後期6世紀後半に造られた豪族の墓です。
南側にほぼ墳丘石室ともに同規模の石塚2号古墳があり、二墳は相前後して造られ連続する古代の豪族の墓です。石塚1号古墳の上にある姿形の良い紅彼岸枝垂桜です。
”勢い”が感じられる花の滝。
桜を見上げながら、墳丘を回り込む。
平地を見渡せる立地。
南側に石室が開口していた。
花暖簾をくぐって、かがんで入室。
中は広々としていた。全長8.5m、室内高は2.8m程になる。
大きな石の平らな面を内側に向け、自然石の形をうまく組み合わせている。
奥壁に向かって左側。
右側。
奥壁から開口部。
フラッシュで。開口部は下が埋まっていて高さ1mほど。
内側からの花暖簾。
外へ出て、見上げる石塚桜。
背の高い桜なので、距離を取らないと全体が収まらない。
その背後が石塚2号墳。
1号墳の説明板にも「ほぼ墳丘石室ともに同規模の石塚2号古墳」と書かれており、ぺんさんのサイトを見ながら歩いていたにもかかわらず、石室を見逃してしまった。おそらく写真範囲の左側に小さく開口しているのでは。
石室の様子は、ぺんさんのサイトで。
http://pennihonshi.blog.fc2.com/blog-entry-907.html
自分は墳頂の墓地を撮らせていただいたのみで。
再訪したいと思います。
そこからの石塚桜・石塚1号墳をもう一度。
飯田線の踏切付近から麻績(おみ)の里ズームで。左が石塚桜、右から2本目が舞台桜。
麻績(おみ)を検索するとWikipediaなどに、麻(お)を細く裂いて、績む(うむ:繊維を長く引き伸ばす)、そしてより合わせて糸にすること、とあった。古代では官吏が使う大量の布を賄うために大量の麻績を作る専門の部民(麻績部)が設けられていたそうだ。