国指定史跡の御猿堂(おさるどう) 古墳は、茂都計(もっけ)川沿いの段丘上に立地している。
道路沿いに立っていた説明板。
国指定史跡 飯田古墳群 御猿堂(おさるどう)古墳
平成28年(2016)10月3日指定
墳丘長約65.4mの前方後円墳で、後円部を東に向けています。後円部および前方部は後世の改変を受けていますが、南側くびれ部付近に認められる変形は、造り出し部の存在も推測されます。墳丘からは円筒埴輪や形象埴輪が出土しています。
埋葬施設は、後円部の中腹にある横穴式石室で南西側に開口しています。入口部分の一部が破壊されていますが、全長約13m、高さ2.9mの細長い形です。入口よりも奥の方が幅が広くなり、天井石が一段低くなっている箇所を境にして、奥が玄室、入口が羨道部となります。
この横穴式石室の形態は、市内の古墳の石室とすれば最も類例が多いもので、本古墳が典型的な形をしています。
副葬品として、重要文化財の画文帯四仏四獣鏡をはじめ、直刀・刀装具・鉄鏃等の武器や馬具、勾玉・切子玉等の装身具が出土したとされています。
築造年代は6世紀中頃とみられ、当地方の代表的な首長墓のひとつです。
平成29年(2017)3月 飯田市教育委員会
西側の前方部先端へ回っていくと上り口があった。
墳丘上は墓地。
前方部墳頂へ。
墳頂の墓地から後円部方向。
振り返っての西側の眺め。
奥の斜面には桜が点々と。
鞍部を伝って後円部へ。
後円部墳頂から東方向の眺め。 斜面の下側に後円部を向けている。
振り返っての前方部方向。くびれ部に階段がついている。
後円部斜面は水仙で彩られていた。
細道を回り込むと開口部。
しゃがんで中へ入ると、素晴らしい石室が。
個々の石が大きい。
奥壁前から開口部を。
ノーフラッシュで。
天井石に見とれる。
開口部の前から。向きは南南西。
振り返っての後円部。