墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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円墳大塚古墳 埼玉県秩父郡皆野町大字皆野字毛無塚

前回の大渕古墳から円墳大塚古墳までは徒歩27分の距離になった。 

 

途中にあった椋(むく)神社の大鳥居。

 

その向かいの、味噌の製造販売店が気になったが、この日はまだまだ歩く予定にしていたので通過。

 

上原通りに出ると多くのトラックが並ぶエリアが。トラックの駐車場は他にも見られた。

 

バイパスの橋をくぐった先で、大きな土盛りが現れた。

 

埼玉県指定史跡の石碑が立つ。

 

南側から見た様子。木々の幹は最近刈られたようで、明るい墳丘となっている。

 

石段脇に開口部が。

 

しっかり施錠されている。 

 

隙間にカメラを差し込んで。

手前が羨道。その奥に玄室が見える。 

 

ズームするとパズルのように石を組んだ奥壁下部も写った。

 

現地の説明板。 

埼玉県指定史跡 円墳大塚古墳
昭和33年3月20日指定
所在地:皆野町大字皆野字毛無塚
秩父地方の古墳は、現在のところ古墳時代後期になってから築造されたと考えられている。大部分は小規模な円墳が集まって、一つの群を構成している。大塚古墳は、秩父地方に現存している古墳の中では大規模なもので、直径約33m、高さ約7mである。墳丘は円礫の葺石で覆われ、周囲には幅約4m、深さ約1mの周溝がめぐっている。
石室は横穴式で、南南西の方向に開口している。
羨道(玄室といわれる棺が埋葬される主体部への通路)の入口である羨門付近は破壊されている可能性があるが、玄室の入口にあたる玄門は東側の門柱、冠石、框(しきみ)石が良好な状態で残されている。
玄室は胴張り両袖型で、床にくらべて天井が狭いドーム状に構築されている。
石材は、天井と奥壁には巨大な磐石、側壁には下部に大型の割石を縦に、上部では小型の割石を小口積みに、いずれも秩父の地域性を反映して片岩が用いられ、積み石の間隙部には小石や石綿が充填されている。また、床にはこぶし大の河原石が敷き込まれている。
江戸時代にはすでに石室は開口しており、副葬品は発見されていない。また、埴輪も確認されていないが、石室の形から7世紀の第2四半期に築造されたものと推定される。
平成6年3月31日 埼玉県教育委員会 皆野町教育委員会

 

検索すると、こちらの方のpdfで内部の写真を複数見ることができた。

http://ohoka-inst.com/minanoootsuka_kofun.pdf

 

皆野町のサイトでは公開要件に「要承諾」とあるので、 文化財課に訪ねれば入室方法がわかるのかも知れない。

https://www.town.minano.saitama.jp/bunkazai/kenshitei/cat102/250/

 

皆野町観光協会のサイトには、石室は全長7.80m、玄室の面積はおよそ7畳敷ほどとあった。

http://www.minano.gr.jp/learn/%E5%A4%A7%E5%A1%9A%E5%8F%A4%E5%A2%B3/

 

墳頂にあがると小さな祠が。

 

振り返った石段。7mは高い。

 

左に目を移すとミニゴルフ場。

 

さらに左、山側。

 

墳丘北側の様子。墳丘周囲の周溝部分もしっかり残されている。

 

さらに左側、荒川方向。荒川までは100mほど。

 

古墳公園を東側から。桜もあるが開花はまだだった。

 

その後、東の山の上にある稲穂山古墳を目指していると見事な枝垂桜が咲いていた。 

 

説明板もあったので近づくと「小池氏館跡」

小池氏館跡
小池氏についてはいろいろな説がありはっきりしたことはわかりませんが、室町時代に、左馬之助光里がこの地に居館を設け、養子に迎えられた弥八郎は、寄居・鉢形城の北条氏邦に仕えたといわれます。
弥八郎の子、左馬之助栄算は名主を務め、慶長3年大久保石見守の検地の際には案内役を務めています。このほか栄算は、福王寺を開基したり、庭園を築いたりしました。また、大塚池を掘り、柏木沢、滝の沢を改良してこの附近一帯を開拓しました。
館跡は土塁の一部が残っているだけですが、江戸時代に書かれた新編武蔵風土記稿に「郡中第一の庭と云えて、かなたこなたよりも遊覧せるもの多く来ると云」としるされた庭園は、中世築庭様式をそのままに残しています。池は心字池で、なかほどの築山には弁財天が祀られていたため、弁財池と呼ばれています。
小池氏は栄算以来代々皆野村(現皆野町大字皆野)の名主を務め、明治になってからも、戸長となっています。
皆野町教育委員会

 

その隣には「犬に注意」の札が。 隣のお宅の犬にかなり吠えられたが、つながれていたので助かった。

 

桜の後ろには池が。

 

心落ち着く風景だが、犬の吠える声は収まらなかった。