墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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不動塚古墳(再訪) 西ノ台古墳(未到達) 千葉県山武市板附

前回の麻生新田古墳群見学後は、2.5km南西に境川を挟んだ台地上にある古墳を再訪した。

 

県道75号線の北側、 板附公民館付近に車を停めさせていただいて、消防施設脇の小道を北へ上がる。途中で左に枝分かれして、さらに左へ。

 

台地の上への坂。

 

上がった先には畑地が広がる。周囲は花粉で染まる杉林。

 

農道にそって左に回りこんでいくと不動塚古墳の解説板があった。

前方部裾先の堤の上あたり。

不動塚古墳
所在地:成東町板附字西之台308
所有者:秋葉晃一
指定年月日:昭和48年7月19日
面積:山林2,029㎡の一部
不動塚古墳は、板附部落の高台に点在する古墳群中の一つで、近隣中の古墳では最大級のものである。
本古墳は昭和26年度日本大学教授軽部慈恩氏を中心とした日本大学考古学研究会により発掘調査が実施された。墳丘は主軸長63m、前方部の巾、後円径共に30m、高さは後円部で周溝面より8.8m、主軸の方向は前方部が西で16度北にふれている。溝は巾5m、頚部で8m、その外側に1mの高さの築堤がある。埴輪は全くみられない。(山武考古学研究所報告書より)
平成11年3月 成東町教育委員会

 

平面・断面図のアップ。

 

看板の後ろの竹林に周溝と墳丘がある。

 

周溝に降りて。右が前方部裾。

 

周溝から、前方部裾を正面に見る。

 

竹の密生度が高い。 朽ちた杉が倒れているのは竹に駆逐されたのだろうか。

 

前方部墳丘端に上って振り返ったところ。

 

前方部から後円部方向だが、墳丘の感じはつかめなかった。 

 

5年前に来た時には藪の中で迷った。解説板があったことは今回行って知った。

 

そして、不動塚古墳の解説板からは西ノ台古墳へ向かう道が!

左側の林の中にある模様だが藪が深くて近づけない。

 

道のどんづまりに入れそうな箇所が。

 

踏み分けていくと杉林の中に。 

 

墳丘がある方向。

 

藪が深すぎて断念した。

 

台地の縁に築かれているので、西日がしっかり射し込んでいた。

 

 

「房総の古墳を歩く」によれば、西ノ台古墳(板附14号墳)は隣の不動塚古墳と同じく後円部を東に向けて築造された前方後円墳。

全長は前者の1.4倍の90mで、前方部幅36m・高さ5.7m、後円部径50m・高さ6.7mで6世紀後半の築造。

後円部は山砂採取のために半分崩落しているが、二重周溝を持ち、内側の周溝と周堤はよく残っているそうだ。

家型、人物などの形象埴輪が墳丘北側の後円部から発見され、中堤部には円筒埴輪が並べられていたとのこと。(1954年日本大学調査 1989・90年国立歴史民俗博物館調査)

http://www.haniwakan.com/kenkyu/boso/naruto.html

 

「房総の古墳を歩く」に写真で取り上げられている古墳は、いつかコンプリートしたいと思っていたが難しそうだ・・・